mtg読み物解説 カルロフ邸殺人事件 第9/10話 破壊の中の美/腐朽の根
今回は2話続けてトロスターニとの戦いなので、纏めて解説させてもらう。
概要
第9話 破壊の中の美
三位一体のドライアドの一体、オーバが口を開いた。
曰く、ヴィトゥ=ガジーを通じてラヴニカと繋がった彼女は、ラヴニカが受けたファイレクシアの毒と腐敗をその身に受け続けていたという。
オーバは一人でその腐敗を抱え込み、シィムとセスにすら隠して孤独に闘っていた。そして根を通じてラヴニカに住む者たちの裏切りを感じ取っていた。
クレンコは混乱の中、放棄された店や倉庫から食料品や衣料品を略奪し、困窮する人々に高値で売りつけた。ゼガーナはファイレクシアの油に魅了され、獣を相手に生体実験を行っていた。テイサはファイレクシアンと意思疎通を行っていた。侵略が完遂した暁には、ファイレクシアの名においてラヴニカを支配するつもりだったのだ。
シィムとセスはオーバに裁く権利などないと非難した。続いてヴァニファールが立ち上がり、ゼガーナはファイレクシア病の治療法を探していたのだと言った。さらにエトラータが続き、テイサは死者からファイレクシアの言葉を学びラヴニカの抵抗軍に情報を渡していたとのだと言う。
抗議はオーバには聞きいられなかった。オーバはヴィトゥ=ガジーと一体となると、怒りのままにその蔦や幹や部屋そのものをうねらせた。
戦えないプロフトをケランとエトラータが護衛しつつ、ケイヤやヤラス、ラルなど戦える面々がオーバに攻撃を仕掛けた。
ヤラスの攻撃からトロスターニを庇いトルシミールが負傷、返すオーバの攻撃を庇いエトラータが負傷した。
第10話 腐朽の根
ケイヤは幽体となりヴィトゥ=ガジーの根を避けたが、オーバも世界魂から根の幻を引き出し幽体のケイヤを攻撃した。
ケイヤは実体と幽体を切り替えながら応戦する。
根を飛び越えた先でオーバと対峙したケイヤは、足元に落ちていた探偵の障壁護法カプセルの片割れを拾いスイッチを押した。
魔法の光がオーバを包み込んだが、不十分だった。カプセルは2つで1つ。もう片方のカプセルのスイッチも押さなければ、完全な掌握はできない。
その時、重症を負い倒れていたエトラータが目を見開いた。死んだと思われていた彼女だけはオーバの根に拘束されていなかった。
エトラータは近くに落ちていたカプセルの片割れを拾い、スイッチを押した。
オーバは光の帯に包まれ動かなくなった。
戦いは終わった。エトラータはプロフトの助手となった。セスとシィムは依然としてオーバと1つだった。オレリアはトロスターニを逮捕することができないことに気づくと、せめてと思いクレンコを連行した。
霊として帰ってきたテイサに別れを告げると、ケイヤはラヴニカを去った。
雑感
今回は探偵もののミステリーということだったのだが、「花粉で人が操られているようなので犯人はトロスターニです。まあ動機は分からないんですが」みたいな適当な推理で終わりびっくりしてしまった。オーバが自白しなかったらどうするつもりだったんだ……?
まあ別に本格的なミステリーやどんでん返しが欲しかったわけではないのだが……
ジェイスやヴラスカはどうなったのか?ゼガーナの死体が持っていたアイリスは?フードの男はジェイスなのか?アグルス・コスは捕えられたままなのか?ジュディスは虐殺少女に負けたのか?などなど読む前より謎が増えたのはある意味ミステリー感あるかも。
最後に今回ストーリーでの犠牲者を書き記して終わりとする。
ゼガーナ
死亡(死因:不明)
トロスターニに操られたエトラータの手によって殺害される。
死因は説明されていないが、トロスターニに操られた殺人者はみな単純な殺人方法を取っていたので、ナイフなどの凶器による殺傷、出血等が死因だろうか。
テイサ・カルロフ
死亡(死因:腹部損傷、内臓損傷による出血、ショック)
トロスターニに操られた無所属の殺し屋の手によって殺害される。凶器は杖。
カルロフ邸にいるところを殺害されたようだが、犯人はどのようにして侵入し、見張りの目を掻い潜り、テイサを殺害したのだろうか?
一般人を操作していたトロスターニのスニーク力が半端じゃ無いのかもしれない。アサクリ上手そう。セレズニアよりディミーアの方が向いてるんじゃ無い?
カイロックス
死亡(死因:裂傷による出血、ショック)
オーバに操られた一般人の凶刃を受け死亡。元々はクレンコを狙った刃だったが、動線上にいたカイロックスが斬られてしまった。
テイサの暗殺を完遂できるほどのコントロール力があるのに、今回はうっかり対象を誤ってしまったようだ。
テイサの場合は殺し屋を操ったが、今回は花屋に立ち寄っていた一般人を操っていたようなのでそこの差だろうか?
なんかそこらへんの細部が適当なせいでイマイチ説得力が無いというか集中して読めないんだよな。
ジュディス
行方不明
ヴィトゥ=ガジーでの戦闘の際、一人だけ逃げようとしていたところを虐殺少女に襲われている。
その後は行方不明となっているようだが、虐殺少女と戦闘になって果たして生きて帰って来れるのだろうか?
アグルス・コス
行方不明
ラクドス教団の本拠地、リックス・マーディの奥地にてラクドス様の寝顔を拝んだ罰としてジュディスに捕えられる。
捕えたジュディスが行方不明なので、コスも自動的に行方不明になってしまった。
当初こそコスの行方不明が原因でラクドスとボロスの戦争に発展しそうな勢いだったが、ヴィトゥ=ガジーでの戦闘が終わったらみんなコスのことは忘れてしまったようだ。
後日談でも名前すら出ないので、登場人物全員トロスターニの花粉で記憶を消された可能性が大。
(ケイヤがオーバとの戦闘中に考えていたのは槌のコスさんの方だった)
記憶は花粉で消されているようなので、犯人は植物を操れるトロスターニさん、あなたです。
エトラータ
重症(胸部損傷)
オーバの一撃からヤラスを庇い胸部を損傷、というか描写を見るに骨や内蔵も粉砕されていそう。
それでも生きているのはスーパーディミーア人の生命力の成せる技なのか、それとも魔法でなんとかしていたのか。
何なら同シーンを描いたイラストでは損傷もしてないし普通に立ち上がってるし。服ごと再生するタイプのキャラクターなのかもしれない。
トルシミール・ウルフブラッド
重症〜死亡(腹部損傷)
ヤラスの梁を使った一撃からトロスターニを庇い被弾。
これも骨やら内蔵やらいってるので死んでてもおかしくないのだが、死んでると明言されてない上に似たような攻撃を受けたエトラータが生きてるからなんとも言えない。
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