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鎌倉ほのぼの散歩

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空とみらいの鎌倉散歩。鎌倉三十三観音巡りの思い出。
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2021年10月の記事一覧

鎌倉ほのぼの散歩 はじまり

 鎌倉三十三観音様参り。  その壮大な計画を立てたのは、息子の受験を控えていた春でした。お弁当を作り、ファイルを整理し、叱咤激励し…でも肝心の勉強だけは親がなんとかできるものではありません。  それでも何かしたいな、と思いながら、何も思いつかないまま月日が経ち、塾が終わると迎えに行く毎日。いよいよ塾が忙しくなってきた頃、追い詰められた私は藁をもすがる思いで「神頼み」を思い立ちました。  ひとりで、とも考えましたが、せっかく鎌倉に行くんです。友達と一緒に巡ると楽しいだろう

鎌倉ほのぼの散歩 一番札所「杉本寺」

 空ちゃんとの待ち合わせは電車の中でした。  現地に着く前に電車の中で話し合おう、と話したわけではないのですが、まだ最初の行先しか明確ではなかったので、暗黙の了解で「じゃあ早めの〇時〇分の電車に乗るね」「了解。一番前に乗りま~す」みたいな感じでした。  お天気は上々。幸先のよいスタートです。  朝早いので東京行きとは反対方面の車内はガラガラでした。空ちゃんはなんと「短時間で効率よく回らなきゃいけない、と思って、大雑把だけど考えて来たよ」と、今日のルートのシュミレーション

鎌倉ほのぼの散歩 十番「報国寺」/九番「浄妙寺」

 杉本寺を出た私たちはバスに乗り、次の「報国寺」に向かいました。  戻りは、路線バスで鎌倉駅に向かえばよいので間違えることは無く、停車するバス停のみのチェックです。泉水橋、というところだったと思います。  実は我々、この「報国寺」と次の「浄妙寺」では、重大な目的がありました。  「報国寺」は竹林の庭が有名なのですが、ここでは竹林を見ながら「お抹茶とお菓子のセット」をいただくことができます。「浄妙寺」はさらに面白いお寺で、お寺の奥にイタリアンレストランがあるのです。  

鎌倉ほのぼの散歩 八番「明王院」(七番「光触寺」)

鎌倉三十三観音様巡り 2日目  「見て見て~。NAVITIME(※ナビタイム)のアプリを入れてみた」  その日は空ちゃんが、お寺に向かうバスの中でアプリを見せてくれました。GPSで徒歩の音声道案内をしてくれるというスグレもの。 「うわ、すごいね。文明の利器だね。頼りになる~」  歩きになったら早速使ってみよう、ということになりました。  ところで実はこの日、一番遠い「光触寺」に向かっていました。やはりポツンと遠い場所というのはなかなかルートに組み込みにくいのです。

鎌倉ほのぼの散歩 二番「宝戒寺」

 「明王院」を出て、次のお寺は「宝戒寺」。鶴岡八幡宮に近いところにあるので、比較的街中にあるお寺です。  この日どうしてそんなことを思い立ったのかわかりませんが、遠くに来ていたにも関わらず、鎌倉八幡宮方面を目指して歩いていこう、その途中でどこか美味しそうなお店があったら入ろう、という話になりました。  ナビ子もいることだし。  大きな道を歩き出し、最初は良かったのです。ところがなかなか、お店が無い。あっても、定休日がほとんどです。空ちゃんのお仕事の都合もあって、参拝は平

鎌倉ほのぼの散歩 きっかけ

 きっかけは母です。  「三十三観音」と名のついた霊場は日本全国各地にあります。お地蔵様の霊場もありますので、北は北海道から南は九州まで、それは物凄い数に上ります。  本場は四国の「お遍路さん」に代表される、四国全土をめぐる四国三十三観音様の巡礼です。かつてはきちんと装束に身を包み、お寺を回ったようですし、今でもする方はいらっしゃると思います。四国にはお遍路さんを大事にもてなす習慣が今も残っているといいます。  代表的なところでは、関東では、坂東三十三観音様というのがあ

鎌倉ほのぼの散歩 二十三番「高徳院」

鎌倉三十三観音様参り、3日目。  本日ハ晴天ナリ。雲一つない青空の下、この日は華やかな観光地方面へと参ります。最初に目指したのは「高徳院」、かの有名な鎌倉の大仏様のおわすところです。  ちなみにここまでの間に、少々説明が不足していたところがありました。御朱印をもらう際は、300円をお納めするとともに、「般若心経の代わり」となる小さなお札に、住所氏名参拝日を書いて一緒にお納めするのが決まりです。  「きっかけ」でも書きましたが、私の母の時のように、本来はその場で般若心経を