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死んでたかもしれなかった②

20歳の秋に交通事故で骨盤を骨折して入院しました。最初こそ辛くて毎日泣いて過ごしたものの、入院生活に慣れてしまえば、好きな時に寝て置きて食べて好きなことやっても誰も怒らないどころかチヤホヤされる、わりとパラダイスでした。

前回の記事で「楽しい入院生活で唯一の悩みは、寝たきりでうんこが出ないこと」と書いたのですが、実はもう一つあります。

2ヶ月半後に控えた成人式にどうしても晴れ着で出たかったんです。

その年のはじめ頃でしょうか、昔からお付き合いのある呉服屋さんの展示会で勧められるまま袖を通したら、母も祖母も通りがかりの知らないおばさままで全員が絶賛し、その気になったわたしもすっかり気に入り、ひゃくまんえんぐらいするのに祖母が買ってくれたわたしの振り袖。どうしてもそれを着て、成人式に出席したかったんです。

すてきだからちょっと見て。
その振り袖を着た20歳のギャルぴっぴがこちらです。


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