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女子だから、いま、仕事に全振りしようと考えた件

無事、社会人6年目を迎えた。

4月は新卒の入社があり、異動があり、組織変更がある節目の月。
新卒で入ってきた子たちを見ると、自分の新卒1年目の頃を思い出す。
せっかくなので、文章に残しておこうと思う。

新卒1年目の4月。わたしはまだ実家で暮らしていて、冷戦まではいかないものの、両親とはかなりギクシャクしていた。
理由は明白で、
内定をもらった大手を蹴ってメガベンチャーに就職したこと、
そして、そのことによって、朝早く夜遅く、働いて(まだ研修だったけれど)いたことが、彼らにとっては理解しがたいものだったから、だった。

「どうして女の子なのに、そんなに働くの?」
「そこそこでいいじゃないか、女子なんだから」
そんな言葉を、何度も何度も、結婚した後でも、いろんな人からかけられた。

当時は全部愛想笑いで返していた。
わたしのことを知らないのに、そうやって返してくる人には理解してもらえないと思っていたから。

思っていることを真面目に話すと、
「女子だからこそ、いま、仕事に全振りしているのだ」というところに行き着く。
わたしは、わたしが女子でなかったら、こんな働き方をしていない。

女子として生きるということは、
そもそも人生の分岐とそれに紐づく結末がたくさん用意されているということだと思う。
提示される選択肢によって辿り着く結末が変わりすぎる。

例えば、結婚というのは、相手と所属する企業という変数はあるにせよ、まだいまの時代では、キャリアアップのスピードを落とすものであることが多い。
例えば、出産というのは、産休・育休の期間、キャリアをストップするということだ。
例えば、育休復帰後の時短勤務というのは、その後のキャリアアップに少なからず枷をつけることだ。

キャリアはお金に紐づく。
生活するためにはお金が必要なので、どんなお金の使い方をしたいかによって、求めるキャリアは変わると思う。

わたしは当時付き合っていた人(現在の夫)と結婚すると思っていたし、実際に結婚した。
子供も育てると思っていたし、いまも思ってる。

子どもが私立の大学に行きたいと思ったら通わせてあげたいと思ってたし、
お金がないから留学しないで、なんて言いたくないと思っていた。

であれば、いま、わたしのしなければならないことは、
出産によってキャリアを中断したその後、復職するときに、
正社員として、それなりの金額で自分を売り込めるようなキャリアを築くこと。
不利な条件でも転職市場で戦えるように、
企業名に頼らずともいつでも転職できる自分になること。

そんな風に当時のわたしは考えて、
今もその考えは変わっていない。

相変わらず、繁忙期には24時近くまで会社で仕事をする日々が続いているけれど、
ありがたいことに夫はそんなわたしの働き方を応援してくれているし、
新卒1年目のわたしの目論見通り、じわじわと次の仕事にありつきやすいスキルをつけることができている(実際、転職もした)。

再来年くらいには、子どもを迎える準備を整えることができるのだろうか。
そんなことを考えながら、今年もやっぱり仕事に全振りするのである。

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