2021年10月23日 寒くなってきました。


寒くなってきましたので、嬉しい。

台湾人の友人(友人、といっても会社の上司くらいの年齢なのだけど、友人だ。)に四柱推命をしてもらったことがある。私には、火の要素が足りないとのことだった。だから、名前に火という文字が入る人と結婚すれば良いとか、暖かい地域に住むのが良いなどとアドバイスされた。なるほど、社会人になってから、出張にいくのは50度近くの砂漠地帯だとか、赤道近くの年中常夏みたいな国だったから、運命として暖かい地域に向かっているのにはやはり何かの意味があるのだろう。

頭ではわかっている。暖かい地域が自分に向いているのかもしれないことを。でも、なぜかほっと心が安らぐのは寒い地域で凍えるように生きるときである。

朝起きて寒いとき、身がきゅーっと引き締まるのを愛している。身も心も刷新されるような清々しい気持ちになれる。これで一日が始まるんだと決意を新たにすることができる。眠っている間に愚鈍となった感覚や感性や意思が鮮やかに研ぎ澄まされていく。これこそが正しく生きている。そう信じて止むことがない。

いや、違った。違ったかもしれない。小学生のころ、冬の朝起きたあとのルーティン。寝ぼけ眼を擦りながら弟とふたりダンゴムシのように丸まって、二度寝もよろしく、ストーブ前の温かさが充満する範囲にぬくぬくと収まっていたあの頃の記憶が蘇る。

季節は巡る。日本には四季がある。どうやら結局温かいのが好きなのかもしれない。寒いから、暖かいのがもっとうれしいだけなのだ。だけれどもなぜだか雪が溶けて春に向かうときよりも、夏から秋、冬に向かっていく寂しい時の流れのほうが好きだ。そして、今がそれである。良い季節になってきた。寒くなる。日が短くなる。一年が終わる。

夢に向かって頑張ります‼