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桜吹雪はもう少し先に
今年の桜は短めだと思いつつ、街の桜を見ながら歩く。
氏神様の境内の桜がはらはらと散っていた。拝殿で手を合わせてから、お賽銭箱の方まで舞っていく桜を見ていた。
ひいたおみくじには、『山ざくら』の文字が入っていて、何ともまあ粋な計らいだ。これは桜を見て帰ろうと、しばし佇む。
1枚、2枚とこぼれる花弁を楽しみつつも、もう少し強く風が吹けば、見ごたえのある桜吹雪になるのに、と思った。
『そんなに早く散らなくてもいいじゃないか』
拝殿の方から背中越しに、そう聞こえた気がした。
ハッとして振り向けど、誰も居るはずもなく、野鳥達の鳴き声がしている。
でも確かに、仰る通りです…
願わくは少しでも長く、桜を楽しみたい。
桜吹雪がもう少し先になりますように。
神様が少しでも長く、桜を楽しめますように。
そんな風に祈ってみた。
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よろしくお願いいたします。