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銀河の歴史を紐解きながら小籠包を包む

最近懐古主義である。昔懐かしいものを「ああ、懐かしい」と、もう一度見たり読んだりして、楽しんでいる。

昨日、江國香織さんの小説が読みたい、と昔の本棚を漁ってみた。読みたかった本はそこにはなかったのだけど、その代わり、昔どっぷりとハマった小説が出てきた。
「銀河英雄伝説」。田中芳樹さんのスペオペ(スペースオペラのことです。今、そんな言い方しないのかな?)である。

対立する二つの陣営が、権謀術数を用いて戦う話なのだけれど、何が正義で何が悪か? 民主主義は正しいのか? 独裁政治は悪なのか? 敵は誰で味方は誰なのか? など、運命に翻弄される人々が、ドラマチックに描かれている。

ああ、もう一回読もうかな、と思って、もう日に焼けてしまった文庫本を引っ張り出してきたのだが、今日は、明日からの店の仕込みをしないといけないので、読んでいる暇がない。

残念だなぁ、なんて思いながら店に行き、さぁ小籠包の種を作ろうと思った時に、ふと「そういえば、オーディブルにないだろうか」と思いついた。あった。

やったぁ。聴きながら、仕込みができるぞ。

大体の話は覚えているものの、ああ、そうだったそうだった、みたいなことがたくさんあって、楽しめる。朗読の方の声もとてもいい。

そういえば、アニメも見ていたなぁと思い出す。

主人公の一人のヤン・ウェンリーは富山敬さんだった。宇宙戦艦ヤマトの声優さんだ。そして、クセのある脇役のオーベルシュタインは塩沢兼人さんだった。大好きな声優さんで、私、高校生の時にサイン会に行った記憶がある。懐かしい……。

銀河の歴史をオーディブルで1ページずつ紐解きながら、明日からのカフェメニューの小籠包や水晶餃子を準備する日が来るなんて。きっと、美味しくできたはずである。

失敗したヤツは、証拠隠滅に食べてしまう!

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