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【体験談】若橋家の施主検査。編集者視点だとこうなった!

こんにちは! 宮崎県の中堅ビルダー・チトセホームさんで家づくり中、若橋未央です。→自己紹介コチラ

私たちの家づくりも終盤。「施主検査」がやってきました。
竣工検査とも呼ばれます。

この施主検査で、我が家なりに工夫したことをご紹介します。

※編集者という職業柄、日々、誤植や画像素材の取り違え等のミスに向き合っています。
ゆえに、本記事でも、ミスが起こる仕組み・リスク対策etc.の考察が理屈っぽいですw

前提・我が家の施主検査の状況(2022.11月実施)
・引き渡し日マイナス2週間で設定
・住宅設備は一通り入っている
・電気は入っている
・通水がまだない
・シャッターや一部パイプハンガーなど未施工あり
★施主検査と別日で、第三者の竣工ホームインスペクション入れました!→体験記事こちら。


施主検査 1週間前〜前日にしたこと

心構えにブログを読む。

まず、施主検査ってどんなもの!?がわかりません。
工務店さんに質問するもピンとこないし、検査される立場とは違う第三者にアドバイス聞きたくなるのが人の性です…。

ということで、Twitterで交流があった先輩施主・作り手さん中心に、ブログをいくつか読みました。

その中から、おすすめ3選をご紹介。

①【建築士&施主目線】三級うんちく士さん「完成(竣工)検査編」
  施主検査の役割、限界をざっと理解できます。
②【現場監督目線】カントクパパさん「竣工検査の心構えと6つのチェックポイント」
  作り手が施主検査をどう位置付けているか、参考になります。
③【施主目線・チェックシート】FUKUYAさん「施主検査の持ち物とチェックシート・確認ポイントについて」
  こちらの方はTwitterされていないようで直接の交流はないのですが(勝手にご紹介…)DLできるチェックリストが部屋ごとで、程よく詳しくなっています。
当日使わせてもらいました。

今までの打ち合わせ記録を見る。

次に、ファイリングしてあった我が家の打ち合わせ履歴、メールのやり取りなどをザッと通してながめました。これオススメです。

他の方のブログ等で情報を得ると、あれもこれもと頭がいっぱいになってきます。
しかし、施主検査で施主が1番見るべきは「施主がこだわったところが、実現できているか」です!
この実現度チェックは、施主が唯一最強の感度を持っています。
これ大事!

今までの打ち合わせ記録やLINE、メールは、まさに「こだわり」部分に時間や資料の面積(紙・データ量)が割かれています。

これらをざっと見返しておくことで、「こだわったところを入念に見る」頭の下地ができました。

当日の施主検査

ここからは、当日のお話です。

実際の持ち物

  • スマートフォン(カメラ&懐中電灯代わり)

  • スマホ充電器(コンセント通電確認)

  • 大きめのふせん

  • ふせんに書き込む水性ペン(裏写りしないもの)

  • マスキングテープ

  • メジャー

  • 手持ちの最終図面(間取り&電気配線)

  • つっかけサンダル
    家の内外を何度も出入りして、玄関・勝手口の使い勝手・外部照明センサーなどを確認したので、脱ぎはきしやすいサンダルが1つあると便利でした。

  • (あればよかったと少し後悔)下地チェッカー。たくさん要望したので。

なお、施主検査の持ち物を検索すると、しばしば「水平器(ビー玉)」を見かけます。
しかし、水平の許容度判断は施主には難しいそうです。
Twitterで交流のあるインスペクターさんにアドバイスいただき、私はすっぱり諦めて、第三者インスペクションに一任することにしました。


施主検査(前半)with工務店さん

さていよいよ施主検査当日。
チェックリストを片手に、現場監督さん、営業さんと、私の3人で、家の外を一回りし、家の中も巡りました。

しかし、思いのほか、検査以前の理解(何ができ上がっていて、何ができていないのか、そもそもこの操作パネルやダクトは何か?等)の確認に時間がとられます。

私たちは、超遠方施主(東京→宮崎)で、施主検査までに建設中の現場を訪問できたのはたった2回。
そのため、現場の現状把握が精一杯だったのが正直なところで、あっという間に予定時間の2時間ほどが終了…。
営業さん、現場監督さんが別の現場に行く時間になってしまいました。
(マメに来ている方は、状況理解をショートカットできるので余裕があると思います)

「ああ、チェックしきった感じが全然ない…」
消化不良な私。

しかし!
ラッキーなことに、私は、「カーテン発注のイメージづくりの時間」として、夕方〜朝の1人見学時間を事前に交渉し、仮鍵を貸してもらえることになっていました。

この時間で気になるところを見つけたら、LINE等でお伝えすることにまとまり、営業さん、現場監督さん現場離脱。

さあ、1人新居見学の始まりです。フフフ…

施主検査(後半)1人マイペースに

その後、夜と早朝に分けて、私は合計3〜4時間ほど1人新居で過ごしました。
これが私にはよい時間で、じっくり確認しなかがら合計20個以上ふせんを貼りました

ふせんに質問を書いてマステで補強貼り。写真に撮って、LINEアルバムで共有しました

昼間、工務店さんと検査した時は、「人を待たせている」という焦りがあったと思います。

気になったところに2分、3分とどまると、横で立っている現場監督さんになんだか申し訳なくなってきて…、「一旦ここは保留にして、次を見に行きます」となりがちでした(そして時間切れで戻ってこられない)。
自分の納得いくまでじっくり見られなかったんです。

1人だと、ちょっと気になったら、その場で過去のメールやLINEのやりとりを遡って確かめるなど、時間のかかる調べ事も自分のペースでできました。

その結果、様々な点に気づきます。

検査で指摘した実例紹介

ここからは、検査結果で指摘・修正したことの一部を紹介します。

結果①図面、発注予定からの「モレ」

数としてはこれがいちばん多かったです。(細かいもの入れて10点近く?)

  • 玄関の鏡がない

  • キッチンのオプションパーツがない

  • フロアコンセントがない etc.

傾向としては「ほかのお施主さんは頼まない、私たちの独自要望」「なくても標準仕様の家が成立するもの」が抜けていました。

工務店さんも設備屋さんも、普段発注・納入するものが無ければ、「いつもなら有りなのに、今回は無し?」というミス発見センサーが働きます。
しかし、施主個別のこだわりでオプションをつけた場合、作り手側にこのセンサーが働きませんから、モレるリスクが大きくなるのだと思います。

ここに強力な発見センサーを持つのは、要望した施主自身です。
「こだわったところ」を重点的にチェックしてよかったと思いました。

私たちの施主検査では見つかりませんでしたが、
・図面確定までに、一度は採用したり、やめたりと変更が多かった部分
・確定後に事情があって変更した部分
・珍しい色や素材の採用
も、「いつも通りに、一般的なものを入れてしまった」という取り違えリスクが高いと思います。入念にチェックするのがおすすめです。

結果②図面どおりだけど…設計不十分の発覚

①までは、「図面・契約どおりになっていない」部分の指摘です。

しかし、…私は②として…「図面通り実現されているが、どうしても変えたい」というところも2点、見つけてしまいました。

1つめ、勝手口の外ポーチが、「私たちにとっては」小さかった。

一般的なサイズとして、ありえないほど小さいわけではありません。
でも、私たちは、荷物やサーフ用品を持って勝手口を頻繁に出入りするライフスタイルです。私たちにとっては小さかった。
施主検査で、実際に荷物を持って、自分が出入りしてみてやっと気づきました。
→相談して、ポーチを広げてもらう追加工事をお願いしました。

2つめ。換気システムの排気口が、予定していた収納家具と干渉することがわかりました。

予定家具の設置スペース確保は、設計時にしっかり相談していたものの、排気口との位置取りまでは、お互い気づかず…。
→排気口の施工やりなおしは回避し、棚板を追加する・購入する収納家具を一部変更することで合意しました。

施主検査は「設計の具現化」のチェックですから、上記2点は、施主検査の範囲外。むしろ「新築と同時にリフォーム依頼」です…。

必要な経費と工期(時間)は施主から提供する、目的が達成されるなら、美観度合いや工事時期は柔軟に考える、というスタンスで相談しました。
(結果的に、課題を解決できる追加小工事を無償でいただけることになりました。感謝しかないです…)

紙面上でベストを尽くしても、立体物を考えきるのは不可能です。
たとえ3Dなどで疑似的に確認していても、自分の体を入れてみないとわからないことは…どうしてもあります。
入居後、暮らしてみたら、たぶんもっとありますw
注文住宅は、そういうものだと、私は思います。

そんなときは、今回のように、「リフォーム工事を頼もう!」というスタンスで、相談・解決していきたいと思います。

…修正点を書き連ねましたが、全体として、大変満足いく施工をして頂きました!
施主検査とその対応、無事完了です。

今後、施主検査をされる方のご参考になればうれしいです!

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★この記事を書いた人★
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 ・みお(若橋未央)
 ・「将来貸す」前提の一戸建を宮崎に建て移住
・編集/添削歴17年
 ・noteは月に〜数本執筆
 ・X(Twitter)は、ほぼ毎日出没

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