見出し画像

子育てと、癒し•天使の育て方Vol.11




第七期

生後二十四ヶ月から三十六ヶ月




いよいよ、大変重要な時期の、仕上げに入ります。



 この時期には、今までの期間に、見落とした事はないか、また、今後は、どの様にすれば良いかを見極め、其々の天使さんに合わせた、取り組みを考える、見直しとプランニングの期間です。


 基本的には、三歳迄に天使さんの基本的な資質は、決まると思っています。
ですが、そんなに、ガチガチではなく緩やかに、お花や果実が育つ時みたいに、どんな花や果物が育つのかを楽しみにする気持ちが、子育てには大事です。


 先ず、褒めて、認めて、愛してあげて、後は、躾をきちっとしてあげらられれば、何処へ行っても愛され、逞しく、楽しく人生を切り開いていける人に育ちます。


 此の頃になると、天使さんも、家族の一員として、確実にその存在をアピールし、社会性も生まれてきます。


 此の時期の始まりの特徴は、個人差はありますが、大まかに四つです。


1、
第六期の終わり頃のイヤイヤ期が、おさまります。
お母さんは、さぞかし、ホッとされる事でしょう。

2、
家族だけでなく、よそのお子さんや家族や人にも関心を向けます。

3、
自然な知恵がついて、感情なども抑えることができるようになります。
わがままを言っても、周りを困らせるだけで、そんなにメリットがないと知るのです。

4、
言語が発達し、会話が出来る様になります。
ほぼ、文法的にみても、日常の会話であれば、正しく喋れるようになるでしょう。



 此の時期の経験としては、私の此の時期は、周りには大人ばかりしかいなくて、揶揄われたり、異常に可愛がられたりの極端な大人の振る舞いに、うんざりして、やさぐれていましたので、真っ黒になって叱られるまで泥遊びをしたり、顔に炭をつけて、祖父の家のボイラーの炊き出し口を見つめたり、いじったりして、反抗していました。
 やがて、近くに同じ年の、男の子のお友達と、一つ上の女の子のお友達ができ、親戚のお姉さんやお兄さんには、ふつうに遊んでもらい、その反抗期のやさぐれ状態も、改善していきました。


 我が家の天使さんたちのエピソードで言えば、上の天使くんは、日曜日の朝早くから、家の前の、あまり車が通らない道路で、車輪のついた遊具に乗って、近くにいるお友達と遊んでいました。
 その時、大きな声で、「きいた〜、愛の目覚めぇ〜。」と叫びながら、乗っていたので、近所の人からはよく、「お宅の坊ちゃんの、叫び声で、今朝は、目が覚めました!」と笑って言われて、「すみませ〜ん。」と、謝っていました。


 下の天使ちゃんは、近くに同世代のお友達がいなくて、大人の人に関心を持ち始め、私が母の看病で、あまり公園などにいけなかったせいか、個性的な活動が多く、冬にストーブをつけると、おむつ以外は、全部脱いで、外に出て、近所のおじさんから、「あなた、寒くないの?」と聞かれていました。


 私が、ちょっと目を離した隙に、髪の毛をパンク風に、片方だけハサミで刈り上げて、地肌に、2本の線ができてしまい、それはそれでいいかと思い、外出したら、街で同じように頭を刈り上げた、パンクファッションのお兄さんと会い、二人で見つめ合っていました。笑


 此の時期の特徴と発達について、お話ししたいと思います。

 

特徴

1、
外見はまだ、赤ちゃんの頃の感じですが、段々、幼児期の締まった感じになってきます。
 

一人で、物事を観察したり、実験したりする、探索行動が減り、其れらの用途や機能を使う行動に、移行します。


2、
お母さんへの依存度が減り、ほかの家族や、お友達や親戚や近所の人等への関心が、増えていき、三歳近くになると、


全体の三割くらいが社会的な活動になってきます。


3、
自分に関係する言葉に反応する様になります、名前を呼ばれたり、テレビから、呼びかけられたりした時です。
自分が、其の対象である事を、理解しています。

4、
社会性の体験では、まだ、全体的には、関心を持つ事に比べて、対人関係に割く時間は、其れほど長くありません。
まだ、道具やおもちゃを使う時間の方が、優勢です。

5、
三輪車や公園のブランコなどに、積極的に乗りたがります。
二歳すぎて、三歳近くになれば、安全性を確認し、使わせてあげるのも良いと思いますが、くれぐれも安全性には、ご留意下さい。
 
6、
三歳近くになると、絵を描いたり、積み木やブロックで遊びたがります。
自分の見たものを再現したり、新しい空想の物を創造したりします。

7、
ごっこ遊びをしたがります。 

 我が家の、天使ちゃんも、一人で、何をにょごにょご言ってるのかと、思ったら、お店の人とお客さんを一人二役でやったり、天使君は、テレビのヒーローになりきったり、していました。

 私も、この時期は、風呂敷をマントにして、正義の味方のヒーローのつもりになっていた事を覚えています。


 発達の段階と教育に関しては、前回でも申しましたが、要は、お母さんへの関心、外の世界への関心、運動機能の三つと、言語、好奇心、社会性、基礎知能の四つのバランスです。

上手く育てるには


発達段階

社会性

1、
社会的適応能力で、お母さんの関心を引いたり、大人の関心を引いたりする事に、没頭し過ぎて、ほかの活動をしなくなるのを防ぐ。

 たとえば、悪戯や危険な行為、大声で叫ぶ、泣く、など、関心を示すまでやめない事。

2、
大人を利用しようとします。

本当に、お母さんを必要としている場合、其の時は、わかります。
ある程度、自分でやって出来なかったか、やっても出来ないと、明らかだった場合です。

3、
大人への愛情や、邪魔感を示します。

余り、人への、不快感を強く示す時は、宥めて、無理のないことかどうかを見極めて、自然に任せて下さい。
敵対行為や癇癪は、たしなめることも必要です。

4、
お友達に関しても、好意や邪魔だと言う感情を示すようになります。

また、友達に従ったり、競ったり、しますが、優劣ではなく、達成感のためである様に導きましょう。

5、
自分が、やり遂げた事に誇りをもちます。

三輪車に乗れた、とか、何かを作ったとか、絵が描けた、とかですが、褒めるのには、コツがいります。
 よく出来たね、今度は、これ出来るかな、と、丸か描けたら、三角という具合に課題を与え、向上心を持つ様にします。

6、
この頃の想像力を飛躍的に伸ばすのは、ゴッコ遊びです。
お母さんも、色々参加して、役柄を提案してあげられると、きっと、楽しいですよ。

非社会的

1、
言葉能力は、三歳までには、大人になってからも有効な、言葉の理解を、既に身に付けています。

此処で大切な事は、その子の興味ある話題をお母さんがしてあげる事です。

そして、例の五段階あった、知能の発達に合わせ、言葉を足してあげるのです。


 例えば、お子さんが、「あ、ぶぅぶ・・・。(車)」と、言ったとします、そしたら、「ぶぅぶは、車ね、大きいね。」とか、あるいは、色とか、沢山とかの・・・基本的な概念を入れていくのです。

そんな時、絵本が活躍します。

 
2、
予測が出来たり、抽象的なことが分かる。

数、色、形、今そこにない物、過去に起こった事等。

3、
別の人の立場に立てる。

お人形遊びで、大切にお人形を扱わせ、「乱暴に扱うと、お人形さんも、痛いでしょう。」と、言ったり、或いは、おもちゃが一つしかない場合、もう一人いる時の振る舞いなど、相手の事を、何処まで、考慮出来るか、ある程度は、説明してあげる事は、言ってもわからないからではなく、大切です。

4、
連想が出来る。

お話をしてあげている時、其の後、どうなるか聞いてあげると、大抵は、答えられます。
 たまに、考えている時もありますが、無理に答えさせる必要は、ありません。
ただ、連想のきっかけを作ってあげることが、重要です。
 

5、
計画性と実行力
何かを作ろうとしたら、其れに何がいるか、聞いてみたら、答えてくれて、実行できます。
お母さんがしている事を、日頃から、説明してあげるといいです。

6、
道具や手段
これは、日頃から、作業の中で、天使さんと、お話ししながらすると、自然に理解出来るようになります。

7、
集中力
おもちゃで遊んでいても、誰かが来たら、お母さんに知らせたり出来る子がいます。

二重に集中出来る、発達した子です。


注意する事


 さて、あまりにも天使さん達の多彩な能力が発達する時期なので、沢山のことをしないといけないのか、と、思われるかも知れませんが、実は全てが、生活の中での出来事で、発達の大まかな段階を知っていれば、いいだけです。

 そして、注意する事は、四つです。
1、
知能の発達だけにかたよらない。
2、
高価な教育玩具は要らない。
3、
集団で遊ぶ時は、大人が監督する。
4、
甘やかさない。

以上が、発達段階と上手く育てる、コツと注意する事です。


三歳迄の大切な期間、大変でもあり、また、やりがいのある時期でもあります。



 次回からは、修学までの、具体的な項目別の見解を、分かりやすくお話ししていきたいと思います。

最後までお読み頂き、感謝致します。
                     Mio


 


 


 

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?