砂上のミラージュ
あとがき
勘のいい読者の皆さんは、もうお気づきのことと思いますが、砂上のミラージュのオムニバスの3つの物語は、同じ魂が、時代や立場や名前を変えて登場しています。
そこに共通するのは、砂漠、馬、絹織物・・・。
あまりに、かけ離れすぎると、その隠された物語の核が見えなくなるので、その共通するキーワードを散りばめてみました。
物語は、一旦小休止いたしますが、この秋からは、再び登場人物の背景やキャラクターが変わります。
それと、一つ一つが、もう一つの大きな物語の中に、パズルのように組み込まれる形式となっており、全部がコンプリートすると、大きなテーマが見えるようになっていて、それは最後まで読むと、自然にわかるようになっています。
が、何処から読んでも、どのように解釈しても、それは、読む人次第です。
なぜ、そのように書いたかといえば、偶然そうなってしまった。
つまり、意図してそうなったのではなく、自然とそうなっていたと言うか・・・。
今の現実ではなく、もしかしたら、自分は、違う世界で生きていたのかもしれない。
そう思った事はありませんか?
私は、ごく幼い頃から、自分は、何故ここにいるのか、何の為に生まれて来たのか、と、いつも考えていました。
生きている世界が、過酷であればある程、人はその様な事を思ってしまうのかもしれません。
或いは、過去の記憶の欠片が、まだ残っていたのかもしれないし・・・。
その内に、現実の慌ただしさの中に埋没して、ま、いいか、になってしまい、とり紛れてしまうのでしょう。
ある事を切掛に、私は、ふと自分だけでなく、他の人々もまた、違う過去世を生きていたのかもしれない、と思う出来事が、幾つかありました。
今までに経験した事のない、見たことのない世界が、いきなり、断片的なイメージとして現れ、ふとした時に、同じ場面が、何回も見えることがあり、これをそのまま書いてみよう、と思ったのです。
例えば、砂上のミラージュのアリス編は、小学生になって初めての夏休みに、事故に遭った時に、時空が歪んで、まるでダリの時計の様に、目の前の景色がぐにゃりと曲がり、そのまま意識を失い、その時に見たイメージを元にしています。
不思議なことに、ある名前が浮かび、そこからイメージを広げていくと・・・これ以上言うと、ネタバレになって、せっかくの楽しみがおジャンに・・・でも、何時か、きっとお教えしますね。
今後は、物語と同時進行で、子育てと癒しがテーマの、もしかしたら、育児の合間でもホッと出来るようなお話や、その次は、人生の見方が変わる様なそれでいて、肩が凝らないお話など出来るといいかな、と思っていますので、そよっと風が吹いているなぁ、ぐらいの感じで、同じひと時を楽しんでいただければ、嬉しいかな、と思っています。
全ての人の、癒しと覚醒の為に・・・。
May both awakening and healing be with you.
Mio
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