私から観たいろんな良いゲーム!みお的ゲームアワード2023
こんにちは。ゲームライターのみおです。2023年は豊作ラッシュの影響もありとにかく忙しく、仕事があって嬉しいやら、自分のゲームをやる時間がなかなかとれなくて悲しいやら……と悩ましい1年でした。
12月29日くらいまでバリバリ仕事をしていましたが、ようやく時間が取れました。本記事では、10月くらいからやろうと思っていた、わたしの視点を元にした「みお的ゲームアワード2023」を発表します。今年私がプレイした作品が対象ではありますが、大抵は今年発売のゲームです。
心がキュンキュンしたキャラクター部門
この部門では、わたしの心にぐさりと刺さったキャラクターを男性・女性・トランスジェンダー・ノンバイナリーなど性の隔てなくかってに表彰します。
大賞:セロニカ(『ファミレスを享受せよ』 開発:月間湿地帯 発売:わくわくゲームズ)
元々髪が長めの男性が好みなので、セロニカとはじめて出逢ったときは目を見張りました(セロニカは明確に自身が男性であると語っている)。
ウェーブのかかった髪から、チャイナ服を思わせるデザインの服、目元の泣きぼくろ……どこをとっても心にグッと刺さります。
そして永遠のファミレスで交流を重ねて行くたびに、彼の優しくも冷静で、現実的な考えを持っている点に惹かれていきます。皆さんも好きかと思われますが、主人公が狂いそうなときに200年かけて作ったTRPGに誘ってくれるところも、世界最後の日でも歯磨きをするという性格も、キュンキュンしすぎて死ぬかと思いました。
頭から足の先まで好きなところしかない。問答無用で大賞です。
次点:A.K.I.(『ストリートファイター6』 開発:カプコン)
妖艶さと不気味さを持ち合わせた毒使い。衣装も髪型も声も技も気持ち悪くて(褒め言葉)最強でした。
次点:月城月白(『Geminism〜げみにずむ〜』 開発:CRAFTWORK)
長髪姫カットの男、好きにならないわけがない!飄々とした性格、ちょっとお下品なセリフ、常にくわえている煙草、、と、アダルトな魅力が多くて良かった。アダルトゲームなのでエッチなシーンがあるのも嬉しかったですね。彼の働いているお店にいきたい。
次点:チェリー(『Cookie Cutter』 開発:Subcult Joint 発売:Rogue Games)
イカしたキーアートに惹かれて買った作品。最愛の人を奪われてしまったアンドロイド・チェリーが、復讐の旅に出るというメトロイドヴァニア。
前髪と横髪だけ残した丸刈りというチェリーのイカした髪型が超映える派手なアニメーションがバチコリクール。頻繁に起こるパンチラすらもカッコいい。最強。好き!
楽しいズル部門
ゲームをしていて楽しい瞬間はなんでしょうか。わたしにとっては、ゲームの仕様の範疇でズルをはたらけることです。
大賞:『バルダーズ・ゲート3』(開発:Larian Studios)
年末も年末に日本語版が出たタイトルだが、「ズルが楽しい」という点においては、これを超えるものはない。いかにも大ボスっぽい敵もいろんなデバフをつけてハメ殺しできるし、開かない宝箱を高いところから落としてブッ壊すこともできるし、とある村を救ったあとに商人のお金をスることもできる。
「抱腹絶倒」という敵を大爆笑させて行動不能にする能力があるのだが、試しにボスにかけてみたら普通に効いて、こちらが爆笑してしまった。普通のゲームでは制限されるようなズルができて最高!!
次点:『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(開発:任天堂)
物と物と組み合わせてガジェット的なものを作る「ウルトラハンド」に限らず、全体的に「ズルをする楽しさ」にフォーカスした作品だった。戦闘はスクラビルドで武器に強いアイテムをつけたら有利になるし、登り方がわからない地形もトーレルーフですり抜ければ良いのだ。
次点:『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(開発:フロム・ソフトウェア)
すべてのボスが難しかった……けど、爆発物を積みまくってスタッガー即溜め→ブレードでバッサリが超気持ちよかった。別の戦法で苦労した後、爆発物や重ショットガンで簡単に倒せるとちょっと背徳感あり。
笑い部門
大笑いした作品をかってに表彰!
大賞:『ふりかけ☆スペイシー』(開発:よんとんトマチン)
クリックする度になにかひとつは面白い情報が画面上に現れる。これは本当にすごかった。ブラックネタ・パロディネタてんこ盛りでずーっとニコニコでした。
次点:『ウーマンコミュニケーション』(開発:げーむくりえいたーねこ)
脳がいつまでも中学生なので、下ネタ大好き。本当に大笑いしながらやったけど、げーむくりえいたーねこ氏が描きたいものが理解できてまたよかった。
リラックス部門
やってて興奮するでなく、落ち着ける作品をかってに表彰。
大賞:『Loddlenaut』
海底でゴミを清掃するゲーム。ちょっとロービットでカラフルなビジュアルや、海を思わせる穏やかなサントラ、かわいい生物「ロードル」など魅力が多く、ずーっとやれちゃう。リラ~ックス!
次点:『アーケードアーカイブス テトリス ザ・グランドマスター』(開発:ハムスター 原作:アリカ)
アケアカ版で初めてプレイしたけど、競技性という点においては最強のテトリス。慣れてくるととても穏やかな気持になる。アケコンでやりたい1作。
クラシック復刻部門
近年活発なクラシック作品の復刻。そこから特に優れたものをかってに表彰します。
大賞:『マスター・オブ・カラテカ』(開発:Digital Eclipse)
『Atari 50: Anniversary Collection』の流れを汲むクラシックゲームの復刻版。『カラテカ』を起点に、『プリンス・オブ・ペルシャ』などを手掛けたジョーダン・メックナー氏自身も掘り下げるドキュメンタリー的な面を持つ。
もはやクラシックゲームコレクションの域を超えており、同氏が作った『Asteroid』クローンまで遊べてしまうという凄まじさ。今後もシリーズ化していくことが明かされており、次回はジェフ・ミンター氏を取り扱うものになるようだ。どうにか、セガやActivisionとも協力してほしい。
次点:『EGGコンソール』シリーズ(開発:D4エンタープライズ)
オールドPCゲーム復刻の最大手のプロジェクトEGGがコンソールに参入したのは大きな事件だった。古いコンソール機と比べるとアクセスしづらいので、とても意義のあるプロジェクトだと思う。
今のところPC88のみだけど、PC98、MSX、コンソールなどいろいろと手を広げてほしい。
グロテスク・バイオレンス部門
大賞:『ghostpia シーズンワン』
見た目は可愛らしく儚い雰囲気のビジュアルノベルだが、そこに織り込まれた生々しい暴力描写が目に焼き付いた。どれもが生々しいが、それは暗いバイオレンスではなく、時折ギャグのような側面も見せる。
本作のキャラは全員幽霊で、死んでも生き返ることができる。そのため、意外にも異物感のなく、どこか軽さのあるバイオレンスに仕上がっている。
次点:『Dead Island 2』
内臓がでてくるピニャータを作ろう!といういかれた発想から生まれたF.L.E.S.H.システムは、プレイヤーが傷つけたところがちゃんと傷つく。お腹を殴れば超がはみ出て、顎を叩けばちぎれてぶらんぶらんとなるのだ。ゲームにおけるグロテスク表現史に残る、、いや、残していきたい。
次点:『Sons of the Forest』
本作における人食い族は本質的にはゾンビゲームと変わらないのだが、生身の人っぽい敵や人体のパーツで工作したかのようなインモラルなビジュアルのクリーチャーであるというだけでどこか背徳感があった。
ほぼすべての部門は思いつきでした。唯一キャラ部門だけは「好きだった男大賞決めるぞ〜」と意気込んでいたので、力が入っています。
2024年もゲームやるぞー!あけましておめでとう。
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