キタニタツヤのオールナイトニッポンX(第10回)2024.6.3

・ラジオ10回目だが、1年52回で考えるとまだ5分の1もいっていない。毎回しゃべるの苦痛だよ〜つらいよ〜。おれが下ネタしか話していないのは、生活に彩りがないから。笑

・10回もやるとルーティンができてきた。来る前に紹介する音楽を探し、フリートークの話も考える。普通に一週間のうちに楽しい出来事があったら、今度ラジオで話そ〜♪とか世のラジオMCの人はしているのだろうが、ぼくの生活にそんなことはほとんどないので、大体来る途中のタクシーの中でヤバイヤバイヤバイって必死に考えてる。マジで直前まで。今日も5分前くらいまでスマホで情報を探していた。

・でも1個言っておきたいが、ラジオを始めて3か月くらいって、普通はコーナーの進行や曲紹介が上手くいかなかったり、時間進行が読めなかったりするものらしいが、私キタニタツヤ、初回で終わりの時間を1回間違えた以外は進行ノーミス。ぼくはこれで合ってるのかマジでずっと不安だが、ラジオ業界的には何も間違ってないらしいので、あなたたちはもっとこれを評価した方がいい。前人未到有史以来初のノーミスパーソナリティーとして持ち上げていただければ。「#キタニタツヤを称賛せよ」ということで、今日からの君たちの働きに期待している。笑 

・このラジオでお届けできた唯一の有意義な情報は、“APEXはゴルフ、ベイブレードはマージャン“という、社会で皆さんが生きるための情報。 

・最近ベイブレード買ってはいるが、やれていない。フェスで会った若い子(TeleさんやChevon)に頼むからやってくれって言う厄介おじさんになってる。
あ、ここで回す!来週相手来るな!?お笑い芸人としても文芸でも成功してるあの人にベイブレード回させることある??笑 でもラジオで1回ベイブレードやりてぇな。

・梅雨は湿気で髪がもわーってするから女子は気にするらしいが、私は生まれてこの方もわーっとし続けてるんで、湿気でもわもわするっていうのがあんまりわからないままこの歳まで生きてきた。

・(台本に「傘こだわってますか?」とあるが)ビニール傘しか持ったことがない。傘ってデフォで盗まれますからね。(「ポンチョ・長靴使ってる?」に対し)使ったことねぇー。大人でそんな人いる?〜傘が進化しない話、男性の子ども用の傘(???)の仕組みが青すぎる話。
日傘は毎年買って使っている。日傘グッズとして売れそうだな。(中略)女の子はちょっと隙があるぐらいの方がかわいい。  

・スペシャルウィーク、又吉さんと何を話そうか模索中だが、有史以来の有益な放送になる可能性が高いのでお聴きください。

・CDTVの(Perfume)のっちさんが、ライティングの妙で一瞬めっちゃおれに似ていた。失礼で図々しくて申し訳ないが、さすがに爆笑した。5/31に誕生日だった土方歳三の宣材写真(?)もおれに似てる。のっちは顔じゃなくて髪型。AI加工で美少女にしたキタニタツヤがのっちだった。呼ばなきゃかな?(「のっちとベイブレード」というカンペに)バカ言え!何言ってんだ!!笑 そういう失礼なことは言うもんじゃありません!

・大阪でRADIO MAGICに出演した。自分の出番以外にも重大なミッションがあり、大トリに槇原敬之さんが歌った後、イベントの最後の最後に演者皆ステージに出て『世界に一つだけの花』と『愛は勝つ』をマッキーと一緒に歌うというもの。

・しっかりやらないとマジでヤバいと気合い入れてて、小学生の頃アンチポップスの母親に怒られるほど300回くらいカラオケで歌いまくっていたが、今になって更に練習し、ここは裏声で、とか、やさしめに、みたいな畏れ多くも自分らしさを出そうと練習した。

・当日全員でやるリハーサルが開場直前くらいにあり、初めてマッキーさんに挨拶させていただいた。
ステージに上がるとマッキーさんとその隣に秦基博さんがいて、親しげに話していた。その横でしばらくボケーっと、でもその二人の横にいるおれすごすぎる!!ってミーハー心丸出しになってた。

・マッキーさんが「タトゥーかっこいいね!僕も入れたいかもなー!」とか、「キタニくんはいくつ?最近頑張ってるみたいだね」みたいな話を振ってくれて、このノリのまま話してたらワンチャンお年玉くれるんじゃないか、ぐらいやさしかった。

・で、本番始まって、自分の出番は最初の方に終わって、あとは2時間ぐらいソワソワしながら楽屋で待機していたが、少しずつタイムテーブルが押し、終盤にいくにつれだんだん雲行きが怪しくなってきて、ヤバそうだなと思っていたら、マネージャーが楽屋に来て「終電間に合わないから帰るぞ!」って。ライブがあるのに終電で帰ることあるかー!?と思って。(翌日石川県でフェスがあり、その日のうちに大阪→石川に移動しておく必要があった)

・結局、マッキーさんが歌っているときにやべーやべーって楽屋片付けて支度して「すみません、お先に失礼します」って撤収して、新大阪駅をマネージャーと3人で終電ダッシュ。あれだけ練習したのに、おれだけ歌えず、最後の写真撮影もできず。

・で、石川の金沢駅に無事到着して23時過ぎぐらい、オモコロ編集長の原宿さんお勧めのもりもり寿しでノドグロを食べたかったが閉まっており、いい面構えの町中華に入った。 

・入店するや否や店主が「お兄さん、ミリオンロックで来た人?」と。「ええ、まあ☺️」と完全に芸能人モードで、オーラ出すぎちゃってたかな😅と思っていたら「誰観に来たの?」って。笑 普通にフェス観に来た若者だと思われた。
で、心の承認欲求モンスターがどうしてもいいねを欲しがってしまい、ほかに店内にいたおじさまと若い男の子にも聞こえる声で「キタニタツヤって名前でミュージシャンやってまして。」と言ったが、全然反応なく、店主も「ほぉーん」と言っていた。

・そして隣のサラリーマンのおじさまと話していたら店主が割り込んできて、「きっとあれだよ、歌うたってさ、テレビとかも出てさ、綺麗なお姉ちゃんと遊んでそうな感じよねー?」と急にヤバい角度のセクハラしてきた。おじさんは「うちの娘も知ってるかもな」とか言ってくれたが、店主は「たぶん知ってるし大騒ぎしてるんじゃない?何ならこのお兄さんに娘さんつまみ食いされちゃってるかもね〜」って、ヤリ◯ンシンガーソングライターみたいに言い、あり得ないセクハラされ続けた。

・とはいえ、思いあたるフシはなくはないですし、ラーメンめちゃくちゃ美味かった。つまみ3点盛り(味玉・キムチ・メンマ)とハイボール飲んで、ラーメンでシメて、お手本のような町中華飲みが無事できたので最高だった。

・楽曲紹介、People In The Box『水曜日/密室』。
 People In The Boxの歌詞は暗喩の蓄積で、抽象的で不思議で不可解だが、この曲だけはイメージを抱いていて、すごくえっち。
・「少年少女 迷いの庭で天国夢みる このクラブのリーダーは神ではないのさ」は直接的ではない、性愛にたどりつく前の恋のような温度感を感じてエロい。
・「おもちゃの兵隊の影 みるみる僕らを追い越していく 誰も気付いていない」は子ども時代から置いていかれて少しずつ大人の世界に引っ張られていく思春期特有の時期を感じる。
・「破れたリュックサックに蛇 大丈夫、もう からだの声に毒されているから」は、背後の自分が気付いていない穴から何かが侵入してきて少しずつ内側から毒されているような、思春期特有の自分のことなのに全くわからないという不可解な変化を感じる。
・「溢れ出した赤いミルク 白い血 いつか結婚しようね 僕らは楽し過ぎたから 動けなくなった 僕らは楽し過ぎたから 戻れなくなった」は、ここはもう致してしまっていると思って、高校生ぐらいのときにこのことに気付いて、すごくドギマギしながらこの曲を聴くようになった。
・「溢れ出した赤いミルク 白い血」はすごく美しく表現だと思い、背徳的な意味を感じてしまって、『化け猫』にこの歌詞をオマージュして使っている。

・(リスナーから辛辣なメール多数)うるせーよおまえは!笑 何でこんなメールばっかくるんだ!毎週何か面白い話できねぇかな〜って必死こいてタクシーで考えて、おれの日記なんて、「毎週ラジオがつらいです〜」って、そんなんばっかだぞ!おまえら東大出てんのか!?おれに勝てんのか!?悔しかったら行ってみろバカタレが!!(爆笑)  おまえらバカなんだから、東大行け!!(終)

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・キタニさんが日傘を使われているのにびっくり。その美意識の高さが、あの美肌を作られているんだな。
大人で長靴使ってる人なんている?ってことだったけど、ここにおります。DAFNAの黒のレインブーツ。細身のロングブーツでチャックもついており、ぱっと見普通のロングブーツみたいで、とても履きやすく使いやすい。大雨のときや雪の日に重宝している。

・レディマジで最後キタニさんが出られなかったの、皆さん嘆いていたから、その裏話が聴けたのありがたい。現地に行かれた方は悲しかっただろうけど、いっぱい練習したのに歌えず終電ダッシュのキタニさんはもっと悲しいよね(;o;) でも、槇原さんにかわいがってもらって、いずれ本当にお年玉頂きそう。笑

・町中華のお話も面白かった。私からしたら、あんなにオーラのある方を一般人の若者と間違える??と思うけど、芸能人の方がそういうお店にふらっと来るのは想定していないからなんだろうな。それにしてもひどい角度のセクハラ。笑

・『水曜日/密室』とても良い。歌詞の暗喩が想像力を掻き立てる。思春期の不安定な最中で、淫靡な世界に足を踏み入れかけている感じ。
さすがに過激すぎたのか、キタニさん紹介されなかった2番で「指で、口で、満たしたいよ 呼吸を!」って言ってしまってる。書きながらちょっとそういう気持ちになってしまいそうな、背徳感を抱いてしまうような。

・「おもちゃの兵隊〜」の歪んだギター、「僕らは楽し過ぎたから〜」のスローテンポ、余韻を残しつつの声の重なり、「戻れなくなった」〜の複雑な音による、情事後の高揚感と雁字搦め感、ジェットコースターのように展開する中、常に背後にある不穏な空気、とか、全部挙げきれないけれど、音もめちゃくちゃかっこいい。「メリーゴーラウンド どこかへ連れて行くよ」のコード進行好き。余韻を残すアルペジオの終わりも。総じてとても魅力的な曲。

・あまりよく知らなかったけど、アルバム『Ghost Apple』の収録曲全部が曜日と部屋で構成されていて、コンセプチュアルで面白いな。後でゆっくり通して聴いてみよう。


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