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2024.1.28 UNFADED BLUE@岐阜club-G【キタニタツヤ】③
『聖者の行進』。
Aメロで平畑&秋好両氏がクラップを促すところが好き。
ずいぶん大きなパレードになってきたなと感慨深い。
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ドラムの繋ぎから『素敵なしゅうまつを!』。
「水平線に飲まれるほど 空は落ち太陽が溺れてる」
でキタニアイが太陽みたいに光る、アナミーの素敵な演出。
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『大人になっても』。
これまでのBセトリにはなかったものの、振替公演になったためか、前日の神戸とこの岐阜公演でのみ演奏された。そのご配慮がありがたい。
苦悩や葛藤滲むキタニの声、秋好の歪んだギター、美しい照明が胸を震わせる。
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この流れからの『悪夢』が秀逸。
私たちは、大人になってもずっと終わらない悪夢の中にいるのかも、と思わされる。
『デッドウェイト』。
苦しみに縁取られた曲が続く、この流れが好きだ。
1サビ終わりのキタニの仕草があまりに色っぽく、別の意味で心臓が潰されそうになる。
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ベースを持ち「古い曲をやります」から『初夏、殺意は街を浸す病のように』。大歓声が上がる。
髪を振り乱しながら熱唱するキタニ。
徐々に上がる観客のテンションはラスサビで最高潮に達し、タイトでインパクトの強い佐藤のドラムが、それを更に盛り上げる。
間奏でぴょんぴょん飛び跳ねる秋好がキュート。
ハンドマイクで左右隈なく動きつつの『タナトフォビア』から、スタンドマイクで丁寧に歌う『Rapport』。
「BLEACH EX.」のイメージソングとテーマソングが続く。
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平畑の典麗なピアノアレンジから『プラネテス』。
1番Bメロで声が出にくかったような部分あり。間奏でも水を飲まれる。「もし声が出なかったら、私たちに委ねてもらえたら歌います」と心の中で思いながら見守る。
「あのムーンリバーを渡って」〜ハンドマイクにし、前へ出て観客をしっかり見てくれるキタニ。
このシンガロンはとても幸せな時間だ。
無事終わってほっとするとともに、「大変な中ありがとうございます」という気持ちになる。
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MC③
「ライブハウスは本当にいい場所だなぁと改めて思います。どうもありがとうございます。(拍手)
この会場は傾斜がとってもついてて、後ろまで見えるのがぼくはすごく嬉しくてですね、やっぱり何でライブをするかっていったら、今どき音楽なんて簡単にインターネットで聴けるぞなんて言われ始めてからもう10年ぐらい経つようになるんですけど、それでもこうやって自分の曲をわざわざライブハウスに来て、ライブをして、皆に観てもらうっていうのは、やっぱり音楽を作って世に出して終わりってだけでは得られないものがあるから。
で、みんなそれぞれ得るものがあってミュージシャンたちはそれをやってると思うんですけど、ぼくはやっぱりこうやってみんなの表情が見れると、自分の曲に対して(この曲ではこう思ってるんだな)とか、(こういう面をした人は、この曲をこういう風に聴くんだ)とか、ぼくにとっては皆の顔とか着てる服しか見えないから、そこからどういう人生を歩んでるのかなって少しずつ察するんですけど、それプラス自分の音楽に対して、この音楽にこういう反応が来て、この音楽にこの人はこういう表情をするんだなっていうのが見えることが、すごい自分の創作において何よりのフィードバックになっていて、それを本当にたくさんもらってるんだな〜っていうのを実感したツアーでした。
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で、それこそツアーの真っ最中に『ROUNDABOUT』っていうアルバムを作って、おれはこういう人に向けて普段歌っているんだってことを再び思い出したというか、それでまた、じゃあ自分はどういう言葉を言えるだろうか、どういう音楽を作れるだろうかっていうことを考えながらまた『ROUNDABOUT』に戻っていったりしたので、すごくそれが如実に表れた『ROUNDABOUT』っていうアルバムと『UNFADED BLUE』というツアーでした。
すごくいい関係だったと思うし、ぼくの音楽人生もうすぐ10年経つんですけど、その中でも一番自分の音楽が発展したというか、普通は成長って言うのか(笑)、発展って言うとちょっと冷たい言い方になるんだけど、自分という人間と自分の音楽にすごく広がりが出たツアーで年でアルバムだったなっていうことをすごく思いました。
だから、そういう意味でライブは自分にとってずっと必要なものだし、これからも定期的に皆さんのところに会いに来て「こういう歌あるんですけど、どうですか?」って聴いてもらって、その反応をもらいながら、少しずつ自分はいい歳のとり方ができるかなって、いい音楽を作っていけるかなっていう風に思っています。なので、これからも末永くよろしくお願いします。(拍手)
自分がここに来てできることって、自分が作ってきた音楽を精一杯演奏するっていうだけなんですけど、だから結構自分はもらいに来てます、ライブハウスに。だから、皆にとって、もしもおれがただ演奏するだけで与えられてっていうんだったら、すごくいいな〜って思うんで、一つでも持ち帰ってもらったり、日々の逃げ場にしてもらえたらなって思ってます。
別に普段ぼくの曲をCDで聴く、サブスクで聴くときでも、日常の中で嫌なこととか色々あるじゃん、ぼくはこれまで嫌なことばっかり歌ってきたから、それを分かち合いたいなっていう気持ちで曲作ってきたけど、そうじゃなくて嬉しいことも色々あって、そういうものもどんどん歌にしていって、皆もそれを聴いて「こういう嬉しいこと、確かに分かるな〜」って思ってもらえたりとか、それに対して「そんなものおれの生活にはねぇよ」ってムカついてくれたりとか、何でもいいんですけど、そうやって音楽に対して心が反応してる時間って現実を忘れられるし、それはすごくいいことだなと思うし、ぼくはそれに救われてきたんで、そうやってみんなにも少しずつ恩を返せたらなって思って、着々と音楽をこれからもやっていくんで、みんなにそうやって居場所を提供できるように、キタニタツヤはこれからも頑張ります。よろしくお願いします!(拍手)
というわけで、そうやって居場所になれたらいいなっていう曲を歌います。『クラブ・アンリアリティ』」
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