キタニタツヤのオールナイトニッポンX(第12回)2024.6.17①

・先週は番組初のゲスト、又吉直樹さんをお呼びしたが、ちゃんと似ていた。オリコンニュースにもされていた。(放送)作家の高橋さんがやたら手応えを感じている。芸術作品の制作と鑑賞に関する考え方、非常に哲学的・美学芸術学的なテーマ1本で最後まで深くトークできた。

・最後のベイブレードの演出も、さすがにかっこつけすぎたかもしれない。ベイブレード最終回の終わり方、結末はどうなったかわからないタイプのバトルマンガの終わり方。ベイブレードバトルの結果はANNアプリのアフタートークで。

・親交の有無に関わらず、クリエイティブな活動をしている方と極めて文化的なトークをする、これがこの番組のスペシャルウィークあるあるということにして良いのではないか。
ということで、次回のスペシャルウィークはグラビアアイドルの方としゃべらせていただこうかなと。グラドルじゃなくてもインフルエンサー・ティックトッカー等。グラビアアイドルは全く自分と違う職種だが、クリエイティブということでは通じ合っているので、ぼくと同じ髪型のグラビアアイドルがいたら、ぜひ呼んでほしい。

・実際、自分の肉体美をコンテンツにするというスーパーフィジカルに振り切った職業なので、めちゃくちゃ面白い話が聞けるかもしれないなと。身体づくりで何を美しいと思うのかも(聞きたい)。
グラビアアイドルの人って適度にむっちりさせてる。ストイックにストイックじゃないことをする。ポージングとか、男性を性的に興奮させる1番の在り方は何かという。

・伊織もえさんとか、Twitterで結構そういう話してる。◯んぽにクる肉体はこれぐらいなのか、みたいな話。そのむっちり感をどこで止めておくかも結構こだわりがあると思うんで、普通に聞けますね。面白い話をする確かな自信があります。伊織もえさんと対談、ぜひ!!笑
義務ベイブレードして、「この後メシとかどうっすか?」って、そっちに集中したい。

・今週のニュース、「椎名林檎さん、『丸ノ内サディスティック』の歌詞書き直したいらしい」。丸ノ内サディスティックが去年のカラオケランキング11位に入っていることを受けてのご本人の発言。「この頃の自分の曲を聴くと、18歳ぐらいの日記を出されている感じがして恥ずかしい」とのこと。

・この間武道館で、ギリギリ10代の(ときに作った)曲を何曲かやっているはずだが、武道館公演だからという特別感込みでやったけど、ファンの人はやってくれって言うけど、やっぱり「やりたくない」が勝つ。
それは、昔の自分の日記を読み返す感覚で恥ずかしいのもそうだし、言葉が拙いので歌詞直したい。でも直したってこの勢いが死ぬだけだから、音源としてはあってもいいけど、ライブで歌いたくはないな〜っていう感覚がある。仕方ない。下手っぴだもん、作りが。

・初めて曲作ったのが15歳のときで、『グリーゼと牧人』っていうかっこいいタイトル。グリーゼ581gっていう惑星(地球型惑星。人が住めるかもしれない惑星)が見つかったというニュースを見て、その遠いどこかの星に、もしかしたらひとりぼっちで人間が住んでるかもな、もしそうだったらどうしようっていう、ちょっとメルヘンちっくでロマンチックなことを考えながら(作った)。でも、概ねキタニタツヤの作風がその時点で出てる感じはする。
そんな曲だったが、でもこの間まで中坊だったやつの書く歌詞ってしょうもないじゃん。そんな本とかも読んでないし。やっぱ拙い歌詞だと思う、恥ずかしい。

・『丸ノ内サディスティック』は17歳の頃に作られたらしいが、17歳で「マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ」って言ってんの??うそうそ。笑 「ベンジーが肺に映ってトリップ 最近は銀座で警官ごっこ」、17歳じゃないでしょ!?だって高2か高3でしょ?
ぼくはアークティック・モンキーズっていうイギリスのバンド大好きだが、そのバンドもデビューが高2か高3の若い頃で、そのバンドの歌詞があまりに秀逸すぎて、こんなものは16-7歳の子どもに書けるものじゃないって、当時めちゃくちゃゴーストライターを疑われ叩かれたことがあったらしく、すごいですね。自分じゃ想像できない。

・ぼくがその頃書いた歌詞って、「あ〜17歳の高校生が書いたね。笑」みたいな歌詞だった。今では大御所となったアーティストがあの名曲を作ったころいくつだったか?みたいな話はミュージシャンは毎回飲み会のたびにして傷ついてる。

・ちょうどぼくは28歳だが、BUMP OF CHICKENの『orbital period』というアルバムが28歳に出て、そのアルバムに入ってるのが『カルマ』。
いや〜あのときのバンプと並べてるのかな?って考えると、相当自信ないな。よく言われるが、Mr.Childrenの『innocent world』と『Tomorrow never knows』は桜井さんが24歳のときに書いた曲。24歳にして大金を手にしてるんですね。これはちょっと人間ぶっ壊れちゃいますよね。
でも今でいうとVaundyさんとか藤井kzさんとかは20代前半でヒットを飛ばしてウハウハじゃないですか。おかしくなっちゃわないのかな?

・24歳のキタニ青年は『DEMAGOG』っていうメジャー1枚目のアルバムを出して、コロナ禍になってツアーが無くなり、チケット全然売れず、半分も(お客さん)入ってないリキッドルームでワンマンやったのかな。でもそのときバンドマン皆苦しんでたからね。ぼく割とその中でのんびりやってた。「キタニタツヤを解放せよ」やってたのも24歳。これは大きな一歩。
YouTubeの配信で、ぼくが一人でしゃべることを始めたのが24歳だったので、Tomorrow〜は作れていないが、ぼくなりに小さな一歩を。

・(「何でそのタイトル?」とのカンペ)何でだったんだろう?24歳のおれが何を考えていたのか一切わからない。17歳の丸ノ内〜を書くべき年齢は、クソほど勉強してた。受験生だったから東大目指して一直線。ハチマキ巻いて「たつや〜お夜食よ〜」ってキクエがおにぎり握って渡してたかもしれない。「ママ入ってこないでよ!今勉強してんだから!」って英単語帳ちまちまめくりながら。丸ノ内サディスティック作れよ!おれも。笑 〜ANNJAMアプリキャンペーンの告知。

【ぼざろの話】
・『ぼっち・ざ・ろっく!』(以下、ぼざろ)は女子高生のバンドもの。主人公の後藤ひとりちゃんは高1だが、中学3年間ひとりぼっち。毎日6時間弾き倒してギターはめちゃめちゃ上手く、弾いてみた動画をあげ登録者も3万人いるが、コミュ症すぎて人と話せず、友達が一人もできず、バンドが組めない。

・誰か声をかけてくれないかな?と淡い期待を抱きギターを持って学校へ行くが、誰からも声をかけてもらえず落ち込む中、伊地知虹夏ちゃんという隣の高校の1個上の先輩に「ギター弾けるの?今だけでいいからライブで弾いてくれない?」と声をかけられ、何だかんだあってバンドを組む。ほかに、山田リョウちゃんと喜多郁代ちゃんというメンバーがいて、その子たちと高校生ながらバンドを組んで、ライブをしたり音楽を作ったりしていくお話。

・これがどれぐらい好きかというと、まずTVアニメシリーズ12話あるが、最近それ(の視聴)が10周目に入った。日常の中でふと精神的な危機に陥ったときに、自然と手が伸びる。家であまりお酒を飲まず、依存する先が音楽しかなかったが、今見事にそのアニメに依存している。

・今、映画(劇場版)もやっていて、アニメ前半の6話分が90分尺になった総集編のようなものだが、アニメを9周観ているにも関わらず、映画も5回観に行っている(公開してまだ一週間ぐらいなのに)。っていうぐらいこってりハマっている。

・マンガ原作もしこたま読んでいるし、マンガの外伝みたいなもの(廣井きくりさんという、酔っ払いだけどめちゃめちゃベース上手くてロックでかっこいい子が主人公)も2冊読んでいるし、アンソロジーブック(色んな作家さんが作品の二次創作みたいなのを書いたもの)で公式に出てるもの3巻も読んだが、供給が全く足りていない。

・最近はもう同人誌にも手を出すべきか、でも解釈違いとか、地雷踏んで傷つくかもしれないからやめとこう、みたいな状態。それぐらいハマっている。

・ぼくが結束バンド・ぼざろのオタクだという話を「Venue101」のスタッフさんに元々していたから、結束バンドの紹介セクションで話してくださいと言われ出演した。普段のTVの事前アンケートはほんとに苦手で、日常生活に彩りがなく仕事の話しかできないから困っていたが、今回は今までの人生で一番こってり長文が書けた。

・TVを観ていた方はわかると思うが、ぼくが思うぼざろの魅力その1・その2・その3それぞれ5行ずつぐらい書いていたが、TVに映ったのはぼくがアンケート答えた量の3分の1ぐらい。で、その3分の1ぐらい映った中の3分の1しかしゃべれなかった、時間なさすぎて。それぐらい好き。

・ほんとに毎日何かしらの形で、その声優さんたちの声を聴いてる。ラジオを聴いたり、歯を磨きながらアニメを流したりしながら。
毎日聴いている声が、スタジオですぐ隣で聴こえてくるってのがすごい変な気持ちだった。迂闊に近寄れる感じではなく、あわよくば親睦を深めたいと思っていたが、ドギマギしちゃうだけで、天の上の人って感じだった。


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