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で…なんだったっけ…。

 最近、もの忘れがひどい。何かを取りに一階に降りる。猫がけちらしたドアストッパーや転げ落ちたお盆が目に入り、片づける。二階に戻る。
 あれ? そこで、気がつく。一階に降りる…
これがエンドレス(笑)
 なんか、年のせいだけでもない気がする。いっつもぼーっとして、心ここにあらず、みたいな感じで。


 ちょうど1年前は仕事をしていたから、仕事中は目の前の事だけに集中していたし、それでなくても、マルチタスクにマルチタスク重ねてその上に突発的にかかってくるお客さんからの電話対応もして…無になってたから、ぼーっとしてられなかった。
 常にやることに追いまくられて、目がまわり、ほんとに、そのうち、出勤して2~3時間たつと、めまいがするようになった。
 何度かそういうことがあったのに、私は熱中症かな、と軽く見ていた。


 ある日、出勤前に家で支度していたら、動悸がして、異変を感じた。それでも、私はアホなので、そのまま出勤した。 
 でも、もう限界だったのだ。
 3時間後、パソコンで受注処理をしていた時に聞こえてきた、上司が誰かを叱責する声。
 それを聞いた途端、動けなくなった。目の前が真っ白になった。
 なんとか、作業中のメンバーのところまで行き、仕事を引き継いでもらって、帰ることにしたのだが。
 階段の所で会った上司に、体調不良で早退することを告げて、あまりにしんどかったので、タクシーを呼んで下さい、と言ったら、その場で立てなくなり、座りこんだ。過呼吸で苦しい! 叫んだ。
「救急車、おねがいします!!」


 さあ、そこからはもう大変よ~💧
 会社の人たちがみんな心配して駆けつけてくれる、警備の方は経口補水液を買って持ってきて下さる(有難すぎました)。
 上司の指示で電話してくれたのはカウンターの人だから(なんでアンタがしないのと思ったけど)、救急隊から電話で私の詳細を聞かれると、「年齢58歳、女」が、上司のインカムから全バレする…💧 
 いや、別にいいんですよ、いいんですけど、隠すつもりもなかったけど、なんか、さあ…ちょっと、若作り😅してたからイタかったな、と、ハアハア😞💨しながらも、苦い思いを抱いた、女心なわけよ!

 救急車に運び込まれたワタクシは、コロナ禍の最中という事もあって、熱を真っ先に測られた。熱はなし。それから、身内の連絡先を聞かれた時、あ、死んだら連絡行くんだな、と思った。
 熱は無いのに暑くて仕方なくて、靴も脱いで、蓄冷材を要求するワタクシ… 積極的な搬送人である。
 実は、搬送先の病院は、勤め先の陸橋はさんだ真横にあり、「ピ~ポ~♪」が20回鳴らないうちに着いた。
 その間、救急隊員の方はずっと、私に「お名前は?生年月日は?ご住所は?」とえんえん聞き続けるので、最後の方は、私も「~ですッ!~ッ!」(何回言えば気ィすむん💢)と、若干キレていたが、あれは、搬送者の意識を途切れさせないための救急措置だったわけですね。
 あとから、気がつきました。すいません。

 病院に着いて血液検査して、めまいしてたので念のためCT 撮って、どちらも異常なし。
 ベッドで栄養剤の点滴してもらう間、突然涙が出てきた。これは、心の問題なんだとその時初めて気がついたのです。

 その日から、全く外に出られなくなり、心配してたずねて来てくれた妹の目が見られない。
 真正面に座ることもできない、対人恐怖症ですね。こんなコミュ障になっちゃった、もう、ダメだ、終わった、と思いました。
 幸い食欲はわずかながらあったのと、猫が3匹いるので、その世話だけはしないといけないのが、命をつないでくれたかなと思っています。ほんと、お猫様には感謝!です。
(実はその前にも私は猫に命を助けられているのですが、そのお話はまた別の機会にしますね)


 食べられるのは、食べられるけれど、起き上がれなくてゼリー飲料のみ、という日も多々ありました。
 それから、味の濃いものがもともと苦手だったんですが、より敏感になって、調味料による過度の塩味、甘味、辛さがダメに。油っぽいものや、化学調味料もダメ。冷食は全部捨てました。
 後味が残って、舌がずっと、気持ち悪いのです。これは今も続いていて悩みのタネ。ストレスみたいですね。
 でも、病院行って治るものでもないと思っているので、もう慣れるしかないですね。
 生野菜をそのままとか、ゆでたのをそのままとか。ごく薄味にするとかでまあ、ヘルシーです。6キロ痩せました(笑)

 1年たって、今の私は、1年前とは全く変わったな、と思います。
 無理に周りにあわせようとは思いませんし、まだまだ仕事ができる状態ではないけれど、できることから、地域活動などに取り組めるようになりました。
 見える景色も変わってきて、以前なら見過ごしていた様々なことが、自分の中に入ってくるようになりました。
 倒れて、手放して、いったんゼロになって、絶望もしたけれど、よかったと思っています。
 

 今、仕事や家族やさまざまな人間関係で悩みを抱えている方、私も活用していますが、各市町村や区の福祉課、福祉協議会に、相談するのもいいと思います。
 こちらから働きかければ、ちゃんと話を聞いてくれて、相談に乗ってくれます。
 就職のことなども、こちらの事情に配慮しつつ、各所と連携してくれるので、どんどん活用しましょう。今、仕事をしながらでも、全然大丈夫です。話を聞いてもらうだけでも、確実に変わります、自分が。
 どうか、かつての私みたいに心を閉ざさないて、弱いところや、泣いてしまう部分そのままで、差しのべてくれる手をしっかりと掴めますように。

徳永英明さんの歌を貼っておきますね♪


それでは、また~☺️
今日はまた朝から大雨、梅雨続行中ね☔
元気でいてね。



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