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2022/10/9大倉集古館「合縁奇縁~大倉集古館の多彩な工芸品~」

明治35年(1902)に美術館としてスタートした大倉集古館の歴史、
関東大震災による被災とその際残った作品、その後の収集についてまで、
国内最初の私立美術館が歩んできた長い歴史が凝縮された展覧会でした。
工芸、刀剣、俑、染織、タイ美術まで広範囲。

《唐草文螺鈿手箱》
精緻でありながら神経質すぎない大らかさとありましたが、確かに部屋の片隅にあっても主張しすぎない穏やかさがある気がします。螺鈿は同じ色が続いていない=1つずつ色合いを考えながら置かれたのかもと想像が広がります。

唐草文螺鈿手箱(高麗時代・13世紀)

俑はサイズも様々、50体くらい出ていました。
トーハクで拝見したことある俑も、大倉集古館の作品と並ぶと少し違ってみえる気も。
《白釉女子》(中国唐時代・7〜8世紀)
やや煤けている様ですが1500年前の美人観が窺える気もします。小さなサイズだったので、これと同じもしくは類似作品が墓にズラッと並んでいたら壮観だったろうなと想像します。

《白釉女子》(中国唐時代・7〜8世紀)

《宝冠仏立像》《仏陀像》《仏陀立像》
(3点ともタイ ラタナコーシン時代・19世紀)
こちらの翌日にトーハク東洋館へ伺ったのですが、
トーハクで展示されていた仏像は伏し目がち、
大倉集古館の作品は微笑みがハッキリ分かるものでした。

《宝冠仏立像》(タイラタナコーシン時代・19世紀)

今回の写真は、入館時いただいたリーフレットより。

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