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2022/10/9泉屋博古館東京「古美術逍遙 ―東洋へのまなざし」後期

泉屋博古館東京のリニューアルオープン記念
Ⅰ~Ⅲと何度か足を運ぶことで
1人のコレクターでなく
個人コレクターが何代かで収集されたものだと
好みにあったものを収集出来るのでコレクションの幅が広がる、ことが体現されている展示でした。前期も伺ったのですが、後期も。
作品名・作者名が難しいのが多いなと思ったところ、リストが漢字平仮名併記だったのが嬉しい心遣いです。
1 中国絵画 ― 気は熟した
 石濤《黄山八勝図冊》(清時代 17世紀) 
線と色彩の微妙な組み合わせ方で、空気が揺らいでみえました。目の前にしばらく立ち尽くしていると、絵の中に吸い込まれていきそうでした。

2 仏教美術 ― かたちの彼岸
 《水月観音像》
2室目に入ってすぐ迎えてくださる様に展示されていました。観音様の姿の神々しさ!

徐九方《水月観音像》(高麗)


3 日本美術 ― 数寄あらば
《藤棚蒔絵十種香箱》(江戸時代 18~19世紀)
《蜻蛉枝垂桜蒔絵香箱》(桃山~江戸時代 16~17世紀)
この2作品は前期から引き続き。やっぱり秋は蒔絵?細工が気になります。

後期からの展示で他作品と趣が異なるのは《是害房絵巻》ではないでしょうか。顔はあくまで鳥なのに肉体がムチムチ。掛けたり置いたりして鑑賞する作品と異なり絵巻なので、時々広げてこっそり鑑賞して笑っていたのかもしれませんね。


4 文房具と煎茶 ― 清風は吹く
 最後のコーナーは、実際に文房具や絵画を飾った書斎のイメージで展示されている様です。
京都と東京のMUSEUMGUIDEにも出ているこちらは実物は思ったより小さめ。

六本木一丁目駅エスカレーターに出ていた4種類のフラッグ。
毎回これも楽しみにしています。

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