猫とはなす
フリーのライターになり、話し相手が、ほぼ猫だけになりました。息子は思春期に突入し、返事してくれればマシなほう。主人は仕事でいないので、話すのは朝と夜のみ。友だちも多くないので、必然的に話し相手は猫だけに…。
猫は返事してくれます。それだけではなく、癒し励まし、求めるものを与えてくれるのです。
猫がどのように返事しているのか、私の妄想ではないことを確認してみましょう。
猫の返事
猫はどのように返事してくれるのでしょうか?
「にゃお」「にゃ」声にならない「にゃ」、「にゃおん」「うぅ」「にゃっ」「にゃー」など、返事にはさまざまなバリエーションがあります。
声のトーンも合わせると、人と同じくらい返事の仕方は豊富だと感じます。
しかし、返事は鳴き声だけではないのです。
猫が返事する方法は、以下のとおりです。
鳴く
尻尾や耳を動かす
近寄ってくる
ゆっくりと瞬きをする
少し詳しく見ていきましょう。
鳴く
「ご飯食べる?」「にゃあ」
「水飲みたいの?」「にゃー」
呼びかけに応えてくれるとき、返事していると考えてよいはずです。
飼い主さんの目をしっかりと見て鳴く、その姿は立派なものです。
「人の目を見て聞きましょう」十数年何度も聞かされてきたはずの息子に見習ってほしいほど。
もちろん、返事だけではなく、要求も訴えます。
「トイレ片付けて」「遊んで」「水が飲みたい」「甘えるよ」などなど。
長年一緒にいるので、どのような要求なのかは、状況と声のトーンでわかります。
そう、きちんと会話が成立しているのです。
もちろん要求がわからないことも多々ありますが、猫が困らない程度には、シモベとして動けているでしょう。
尻尾や耳を動かす
呼びかけたときに、寝たまま耳や尻尾が小さく動くことはありませんか?
飼い主さんの呼びかけは届いているけれど、眠かったり他のものに夢中だったり、猫にだって応えられないときもあります。
もともと猫は単独行動で生きてきました。そのため、仲間と声を掛け合って行動する習慣がありません。
呼びかけられたときに応えるかどうかは、気分次第です。
ただし飼い主さんに目を向けていなくても、耳や尻尾が小さく反応していれば、呼びかけが届いている証拠です。
猫はツンデレで気分屋と言われていますが、自分のペースを守るその生き方に、私は強く憧れてしまいます。
近寄ってくる
猫に呼びかけたとき、近寄ってきてくれる場合は「なあに?」と応えているのです。
近寄ってきてスリスリしたら、飼い主さんのことが大好きな証拠です。猫のスリスリは、自分の匂いをつけて「自分のもの」アピールとなります。
来てくれたときは、優しく撫でてあげましょう。
呼びかけて近寄ってきてくれることは、とても嬉しいことです。けれど、むやみやたらに名前を呼ばないことをおすすめします。なぜなら、そのうち来てくれなくなるから…。
ゆっくり瞬きをする
呼びかけたときに、ゆっくり瞬きをしていたら、猫なりの返事です。
猫がゆっくりと瞬きをする場合は、愛情や信頼を示しています。信頼している人しか受けられないので、同じように返してあげることが気持ちを伝える方法です。
瞬きで返事していたら、面倒くさいのかもしれません。
猫の気持ちを汲んで、そっとしておくことも必要です。猫が居心地の良さを感じられるように、生活のペースを守ることが大切です。
猫とはなす
我が家はみんな、猫に夢中です。気を引こう、好かれようと争いが続いています。そんななか、現在優位に立っているのは私です。なぜなら、1番のシモベといえるから。
猫とはなす日々は幸せです。これからは、猫語がより深く理解できるようになるでしょう。
ライターとして、人の言葉を忘れないようにしなければ。
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