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怖い話と生活

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    日々の記録です。気づいたこと、いろんなこと書きます。

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    怖かったり、不思議な話を書いてます。

最近の記事

マンションを手に入れたい

今月はじめから、中古マンション購入のために動き始めました。その記録です。 ▼マンション購入を考え始めたきっかけ 常日頃から家賃もったいないな〜と思っていました。 家賃と同じ額くらいでローンを払うほうが、後々自分のためになるのでは?と考えたのがきっかけです。 また、去年から猫をお迎えし、もっと広いところで生活させてあげたいなと思うようになったのもきっかけです。 今以上に広い部屋だと家賃が跳ね上がるため、それは現実的に厳しいのですが、 今以上に広い部屋を購入しローンを支払うとな

    • ダルマ・サン

      • 小指

        私の右手の小指は昔から少し浮いている。 何か持つ時、小指が立つ癖というのがある。思い浮かべやすいのは飲み物を飲む時に、小指がピンと上を向く人。関節が全て真っ直ぐに伸びる人。 私の小指はそうではない。物を持っている時も、持っていない時も、ほんの少しだけ小指が浮く。関節は全て伸びているわけではなく、第二関節がやんわりと曲がっているのだ。昔は意識していれば浮かないようにすることはできたが、いつの頃か、意識しても、浮いてしまうようになった。まるで、糸で上に引っ張られるように。

        • 地下のあれについて#1

          高校三年生の夏、受験勉強が捗らなくて勉強環境を変えてみようと、近所の図書館に行った。小学生の頃に夏休みの自由研究などで使ったことがあるくらいで、ほとんど来たことがなかった。 図書館は一階と地下一階の二階建てになっていて、一階は子供向けの本や紙芝居なんかがあって、小さい子を連れたお母さんたちが小声で世間話をしていた。地下は専門書や新聞、雑誌が置いてあり、私のように勉強をしに来ている学生や、近所のお年寄りたちが集まっていたが、とても静かだった。 久しぶりに勉強にがっつり集中で

        マンションを手に入れたい

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        記事

          凍らせたコーヒー

          やっぱり毎日は日記書けないな、自分の性格的に、と再確認した土日。 書けない理由としては、めちゃくちゃ古いノートパソコンを使っているがために開くのが億劫になるのが一つ。(基本的に会社のパソコンで書いてる・・・よくない・・・) スマホからの投稿もありだけど、私はいまだにタッチでの入力があまり好きではないのも原因。ガラケー時代はパソコンよりも入力が早かったから、パソコンより携帯の方が好きだったのだけど、今はパソコンの方が圧倒的に速く入力できる。あと、スマホは画面内にキーボードが

          凍らせたコーヒー

          スピーカー

          自粛、在宅勤務となって、私の生活はとても整い始めたと思う。家にいることはそれほど苦ではないというのもある。 文章を書くことができるのは、とても良い息抜きになっている。が、今までまともに書いて来なかったので、私の文章は稚拙でまとまりがない。書きたいことはどんどん出てくるのに、整理する力が無いので、読みやすくまとまった文章が書けない。 その練習として、日々の記録なども書いていこうかなと思った。いつもいつも、遅れてやってくる成長。私は何もかも、いつもワンテンポ遅れている気がする

          スピーカー

          恐怖すらゆたかさに

          たまには、小説ではない文章を。 #ゆたかさって何だろう これを考えると、結論としては、まず人それぞれだから、これ!というものはないと思ってしまう。しかし、noteでは、そんな周りからどう見られても関係ないので、私の考えを書いていこうと思う。書けると思う。 柔軟に対応できること、捉えられることが、誰しものゆたかさに通じるものではないかと思う。 幸い、今の世の中の大半の事柄は自分で選択できる。SNSだって、自分のゆたかさを欠くコンテンツや人はブロックしてしまって良いと思う

          恐怖すらゆたかさに

          下に暮らす

          ある日、暇つぶしで自分の家を航空写真で、真上から見た。うちは赤い屋根の家。見つけたが、真四角の赤い四角の中にはアンテナとチョコレート色の長細い長丸の何かが写っていた。昨日食べたチョコレートがかかったエクレアを思い出した。 屋根に登れないのでお母さんに画像を見せ、聞いてみると、わからないと言う。屋根にはアンテナしかないと思うけどと言われた。しかし、それは確実に屋根の上にあるように見えた。 父は二年前から単身赴任でいないので、うちでは誰も屋根の上を確認できなかった。どうしても

          下に暮らす

          忘れない

          ある冬、ユウさんは友達四人と、彼女の六人でスキー旅行へ行った。泊まった旅館はちょうど改装されたばかりで、とても綺麗だった。新館と呼ばれるほうに宿泊した。新館の隣には旧館と呼ばれる、使われていた建物がまだ残されていた。旧館が使われなくなって一年経っていないくらいだった。友達のミナミくんが、旧館を見て、夜に肝試しに行こうと提案した。すると、ユウさんの彼女が今まで見たことがないくらい、必死に止めた。ユウさんは怖い話や体験が苦手だったし、何より、こんなに必死に制止する彼女を置いていく

          忘れない

          かくれんぼ

          小学六年生の時、体育でかくれんぼをした。先生の気まぐれで、たまに鬼ごっこやかくれんぼのようなゲームをしてくれた。この時のかくれんぼで、男の子が一人だけ行方不明になった。先生は色んな人から責められて、鬱になってしまったと聞いた。 あの時、いなくなってしまった男の子、ソウタくんがどこにいるのか僕は知っている。 体育館の下だ。 かくれんぼの時、僕は体育館の脇に隠れた。蹲み込んだ横には、体育館の下が覗ける穴があった。長方形の穴には、中に入らないように縦に鉄の棒がいくつもくっつけ

          かくれんぼ

          ウオバレ様

          この会社に入社して四年目。昔、うちの会社の給湯室で、女性が自殺した。そんな噂を聞いてから四年たった。だから、うちの会社はオフィスの家賃が安くて、このビルのこの階から移転しないと聞いた。確かに、ビルに入っているうち以外の会社はそこそこ名の知れた会社ばかりだ。明らかに異質なうちの会社。しかし、四年経っても、給湯室で不思議な目にあったりはしていない。初めのうちは少し怖くて、一人では給湯室に行かないようにしていたし、そもそもあまり給湯室に用事もない。他の社員からも、心霊的な目に遭った

          ウオバレ様

          良くないもの

          雨の日は水滴に混じって、良くないものが降りてくる。 おじいちゃんがよく話していた。よくある言い伝えのようなものだと思っていた。良くないものってなんだかもわからないし。 高校生、初夏、そのおじいちゃんが亡くなった。学校を金曜日だけ休んでお母さんの田舎へ向かう。不謹慎だが、初めてのお葬式というものにわくわくしていた。いとこ達にも久しぶりに会える。お母さんは特別悲しんでいるわけでもなく、忙しいのにと一言呟くくらいで普段と変わりなかった。 金曜日の夕方、おじいちゃんの家に着くと

          良くないもの

          小学生の頃、塾の帰りはマチちゃんとバス停まで一緒に行くのが恒例だった。 ふと、私は誰かがついてきている気がした。 「マチちゃん、誰かついてきてない?」 「え?わかんない・・・。せーので見る?」 二人でせーので振り返る。私たちの足一個分開けた距離に影だけがある。変な形の影。体はまっすぐなのに、頭の方だけが曲がっているような。すぐそこにいる。 私たちは手を繋いで、走った。怖さに少し、面白く思うような気持ちもあったかもしれない。非日常をほんの少し感じていたのだと思う。

          騒ぎ

          無職になった。 次の日、近所の公園で昼間からビールを飲んで、今後どうするかを考えていた。子連れのお母さん方の視線が恐ろしく痛い。気にしないようにして、遠くを見ていると、杖をついた老人がこちらに向かってきた。僕の前で止まると、声をかけてきた。 「ちょっとお時間ありますか」 時間が無いような奴はこんな時間に公園でビールを飲んでいるわけない。 「あ、まあ、ありますけど」 怪しいといえば怪しいが、どうせ暇だ。お話の相手ぐらいはしてもいいかなと思った。 「私の家まで来てくれ

          窮屈

          ここ最近、部屋が狭くなった気がする。特に家具の配置を変えたわけでも、新しい家具を置いたわけでもない。何か荷物が増えたわけでもない。が、なんだか狭く感じる。 違和感に気がついたのは、二週間くらい前。仕事から帰ってきて部屋に入った瞬間、なんか窮屈だな?と思った。部屋の中は前と変わらずに動き回れるし、見た目も何も変わらない。あと、季節はもう冬になろうとしているのに、少し生暖かい感じがするようになった。暖房の節約になるし、窮屈感はあるが生活に支障が出るわけでもなく、よく分からないけ