GANRYU スタジャングローブ

すごくお気に入りのアイテムについてのお話。

2016 AWのアイテム

GANRYUというCOMME des GARÇONS社の中のブランドのアイテム(当時の話。現在はギャルソン社を離れてブランドの運営をしているそうです)
みての通りウールメルトン、レザー、ライン入りのリブとスタジャンを構成する要素を手袋に落とし込んだもの。
これをみた当時はその手があったか〜と感動するとともに思いつけなかった悔しさもありました。
極端な話変な服は作りやすいんです。とても簡単。変なだけなら。
デザインは変だけど美しい、とかシンプルだけど美しい、というレベルにまで持ちあげていくのが本当に難しい。
そういう意味ではこのグローブはスタジャンという誰もが知るアイテムの要素をグローブに落とし込むというシンプルかつそれでいて見たことなかったものに転化しています。

当時のGANRYUはストリートっぽいアイテムやコーディネートをギャルソン社のマインドやテクニック、クオリティのフィルターを通してモードに転化させていたのが本当に面白かった。ストリートモードという言葉が流行っていたのもその辺りだったと思う。
(今もトレンドはその流れが続いているが今後はもう少しクラシックな方向に向かうのではないかなと思う)

自転車に乗るときにも使用していたからかなりボロボロに(この剥がれ方もスタジャンっぽくてそれはそれでありだけど)
もう手に入らないものなのでレザー部分をお直し屋さんで取り替えてもらおうかなんて考えている。
全く新しい手袋を買うのと同じぐらいのお金がかかりそうだけど、この素晴らしいアイデアに敬意を払って使い続けていけたらと思っている。