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うしおととらを読んで

ちょっと暇なもんで、漫画でも読もうかなって。何読もうかしら?そうだ、うしおととら。
出会いは私が中学か高校の頃。
地元のおばちゃん美容室(床屋に近いレトロな感じの。オシャレとは言えないその床屋にどうしていったのかは謎)に友達と行った時、そこにおいてあったのがうしおととらだった。なんとなく手にとってパラパラっとやったら、なんだか知らないけどすごく夢中になった。あの衝撃が忘れられなかった。
あれから20年。ふとそのことを思い出し、やったー!図書館にある!ということで1〜33.外伝まで通して読んでみた。
1〜10巻くらいまではちょっと退屈。11巻あたりから面白くなってきて、次第にヤベ〜!泣ける!ってなって最後らへんはものすごいスピードで駆け抜けた!って感じ。めちゃ熱いストーリー!!全てが終わり、また始まりとなるところには、春を感じた。というかもう本当に春だった。
作者の藤田和日郎さんは漫画の扉のメッセージがいつもふざけてるから、どんな人なんだろうと思ってたけど、全部読み終えた頃にはリスペクトに変わっていた。あなたはすごい人です。
白面の者を見たとき、ナルトも最近読んでるから、九尾だ!と思ったし、ナルト作者の岸本 斉史さんも、きっとうしおととらを読んでいるだろうなと思った。藤田和日郎ismを感じる。

うしとらは、輪廻転生を繰り返しながら、人間、妖怪、あらゆるものがひとつになって白面の者(邪念や恐怖)と戦うストーリー。今まで敵だった相手も仲間になっていくところに、素晴らしさを感じた。現代のあれやこれやのヒントがあるように感じた。それに、白面の者とは一体何だったのか、考えさせられる。赤ちゃんになりたかったのか?ってうしおが言ってたけど、普通の人間になって愛されたかったのかなぁ?って思った。
主人公のうしおは心の強い、いいやつで目力はんぱない。やっぱり両親もまた強くて。ただそんな強いやつも負けそうなとかこがあったり紆余曲折のドラマありストーリーがまた泣けるわけで。
名言も多く、
"いままでやってきたことは今に繋がっていて、決して無駄ではない"ってのが自分にささったわけで。各々のキャラクターも自分の役割を全うしてて、私もその1人だ!みたいに鼓舞されたわけで。
読み終えた今は爽快感の一言。こんな素晴らしいストーリーを読ませてくれてありがとう。藤田さんや携わった方皆様に感謝です。

名言
とらのことば
"使命ってのは最初から生まれもって来たわけではなく、生きてゆく上で各々が心に持つようになるもの"
"乗りてぇ風にのるんだ"

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