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祖母のネックレス

今年入ってすぐ、ばーちゃんが天寿を全うした。
8月、初盆で墓参りをして、ばーちゃん宅へ行った時に、叔父が

『これ〇〇ちゃん、もらってくれんか』

と、私に渡してきたのは、青いベロアの箱に入った真珠のネックレスだった。


亡くなってから少しずつ、あんちゃんは遺品整理をしたのだそうである。
ばーちゃん宅は、割と物が多く、じいちゃんのものがどれだけあったか知らないがばーちゃんの癖(頂き物が大切にと思いすぎて、綺麗なまま、押し入れにいれたままにしちゃうような人だった)を知っているので、お片付け大変だったろうになと思う。

いろいろ不用品を売ったりしている中で、このネックレスは結局(たぶん大きな金にならなかったんだと思ってるが)残したそうだ。

傍にいた両親も『せっかくだから持っておきなよ』と私に言ったので、とりあえず受け取った。

まず、じっくり眺めた。

6ミリくらいの大きさの総パールのネックレス。
状態も大きな傷などなく綺麗。
装着したところ…

首輪みたいな状態!!!!首にピッタリすぎて、こりゃ似合わない!

果てしない絶望感。。

ばぁーちゃんよ、昔どんな首細かったん…!?

このネックレスの経過がわからない故に、祖母の過去を勝手に想像する私。

そして。ふと思いました。

これでもう着けないのも残念だ。
そうだ、リフォームに出してみよ!!!!

形見なので、そのままの状態で置いといて、たまに開けて、眺めて。でもよかったのかもしれない。

しかし、直感的に私は使うことがよいと思った。だからそうした。

結果的にそうしてよかったので、こうしてnoteを書いているのである。

お店に問い合わせて実物を送った。

専門店に送ったところ、やはり一般的なサイズよりも少し短いとのことだった。

提案としては
真珠を足して長くしましょうか?(私のサイズで一粒1500円ほど)
とゆうことで、だいたい4粒足すのがよいのでは、と話をいただいた。

ふむふむ!そうか!まぁそしたらそうしようかな!と思ってのち

すっかり、メールの返信を忘れていた私。

数日後
『お客様、、どうしましょうか?』的な感じで再度連絡くださった担当者様、本当にすいませんでした。。ありがとうございました。

再度連絡が来た時に、いろいろ話をしたところ
・留め具をアジャスターチェーンにすると+5センチほど長さを変えることができる
とゆう提案が、その時の私にはしっくり来て
それでお願いします!!』と返事をしたのであった。(結果的に、このやりとりができて、私は良かったと思います)


そして、届いたのがこちら。


ビフォーはないがアフターはある。笑


ちょうど一番長くして、鎖骨から2センチほど下の位置くらいで収まっている。

『これだわーーー!』

長さも満足した。
少し手を加えたが、それでも、ネックレスの大きな外見は変わっていない。
屁理屈だが、用途も変わってない。

時を経て、また出番です!ネックレスさん!

無許可であるが、ばーちゃんは、あらまァ似合ってるわ、〇〇ちゃん!って言ってくれそうだと思っている(とっても自分勝手な解釈)

母は、そのままでも、と思っていたようだが、既に持ち主が私なので大きく反論してこなかった。

これなら、ニットの上から着けてもよさそう。
あとちょっと短くして、トレーナーの周りからちらっと見えてもいいな。


ばぁちゃん。
いいものを置いててくれてありがとうね。
お正月、お仏壇に見せに行くね。

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