2022117ちょっと欠けた空

ちょっと欠けた空0円。
ぼうっと歩いている途中、眠気が緩い粘土のように額の少し上に溜まっている気がして空を見上げた。空は全面白いコッペパンを贅沢に敷き詰めたような色合い。建物と電柱と電線とビルの看板と、それからパーキングの看板が視界に入った。空の白より光り輝いた白のつぶつぶで構成された空。青地に大きな黄色いP、その右下に三角とIN、その下にある空。つぶつぶがいくつか欠けている。

駐車場の空っていう概念気に入ってこすってる。気合い入れると、ようなってすごく使っちゃう。吉行淳之介はようなって使わなくなってやっと満足したみたいなこと言っていたな。
写真を撮って、それを見ながら書いたんだけど、その写真を見なくても景色を思い浮かべてもらえる文章だったかなあ。短いけど。

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