開幕から4月までの阪神を振り返る

4/30 12時現在の阪神タイガースは8勝20敗1分と、
予想もしていなかったスタートダッシュ失敗となりました。
まさかの開幕9連敗
ビジター12連敗と私も阪神を見てきて30年近くになりますが、
ここまで勝てないかと思うぐらい負けまくりました(苦笑)

ここまで負け続けたのは何が原因だったのか?
今後はどうなって行くのかを私なりに考察していきますのでよろしくお願いします。

・半壊した先発ローテーション
開幕投手は青柳投手の予定でしたが、
直前にコロナウィルス陽性になってしまい開幕はアウトに。
代役で藤浪投手を起用したり、
ルーキー桐敷、小川投手を先発で起用したりしましたが起爆剤とはいかず、
また藤浪投手、伊藤投手、秋山投手、小川投手、ガンケル投手は2軍にコロナや怪我、不調で2軍へ行くという悲惨な状況に。
西勇輝投手、青柳投手が好調なのが救いですが、
まだ完全に先発ローテーションは固まっておらず苦しい状況です。

・決まらなかったクローザー
開幕直後はケラー投手がクローザーを務める予定でしたが、
開幕戦であっさりセーブ失敗し、
その後も広島戦でセーブを失敗し早々に2軍へ。
ケラー投手に関しては外国人のため入国が遅れ、
どう考えても万全ではなかったのもあった中、
セーブ機会がどちらも1点リードの痺れる場面だったのでやや可哀想な感じはあります。
結局5度の終盤リードを守れなかった4月の中継ぎ投手の象徴となってしまい、
ここを整備するのに時間がかかってしまいました。
今は8回湯浅投手、9回岩崎投手で落ち着いて、
かつ渡邉投手、浜地投手、アルカンタラ投手が勝ちゲームにも顔を出すように投手陣が整備されていきました。

・糸原選手の置き場所
糸原選手の1番の弱点といえば守備範囲の狭さと動きの悪さが上げられます。
昨年は打撃がそれなりに良かったので目を瞑れましたが(あんまり瞑りたくはないですが)
今期は打率もそこまで高くなく、
守備は併殺が取れなかったり、横の打球がアウトにならない等、不調の4月にはかなり厳しい状況でした。
しかし小幡選手や、熊谷選手、山本選手が少しずつチャンスを貰い、結果を出しつつあるのと、
特に小幡選手、熊谷選手がセカンドに入ると併殺が取りやすくなりしまった守備が出来つつあるのはプラスでした。

・決まらない外野布陣
昨年も後半から佐藤選手、サンズが大ブレーキになり、この部分の修正は必須でした。
佐藤選手はそれなりに好調でしたが、
佐藤選手がサードで試合に出ることもあり、
そうなると糸井選手、高山選手、ロハス選手あたりで2人外野手で使わないといけない状況となりました。
今は糸井選手が好調ではありますが、
高齢なのと150kmの速球は動体視力の都合上、
アジャスト出来ないため
早急に打てる外野手が出てこないといけない状況だと思います。

・見失なった本来の野球
阪神といえば、
塁に出れば走ったり、エンドランや色々な仕掛けをして投手を揺さぶる野球でしたが、
3.4月はほとんど動かず、
打者と投手の勝負が中心でした。
上記のように打てる打者が少ない今の阪神だと
これではなかなか得点をする事はできませんでした。

ここまでネガティブな考察ばかりですが、
ポジティブな面もあります。

・本来の野球に戻るきっかけを作った青柳投手
ここまでポジティブな内容が少なかったですが、
青柳投手が復帰してから徐々にチーム状態が上がってきたように思います。
特に流れが変わったと感じたのは4/22のヤクルト戦で、
この試合は青柳投手が完封しましたが、
それよりも4回表2死1塁の【打者青柳】の場面。
三振には倒れましたが、
簡単にアウトにならない気迫を感じました。
ただのアウトには間違いないですが、
投手の青柳選手から【勝ちたい】という気持ちが伝わり、
これが野手に伝染したように感じました。
このあたりから盗塁やエンドラン等、
本来の阪神の野球が出来てきており、
ヤクルトに1敗しましたが、
そこから4連勝と闘えるチームになってきました。

まだベストメンバーは組めませんが、
開幕より闘えるチームにはなってきています。
5月は交流戦もあるので一気に順位を巻き返せる可能性もあるので
期待は充分できると思います。

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