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葬儀の仕事。超初心者時代。13

葬儀の仕事についてまだまだ初期の頃。
初めて お別れ会 なるものをしたい。と当家さんから要望が。

やっと仏式や神式やキリスト教式などがわかりはじめてきた頃だった。
お別れ会 というもの自体はいままでのうちの会社ではしてきたことでしたが
私がこの仕事についた時にはそれまで勤めていた人たちはみんな辞めちゃったしw宗教がはいらない葬儀ってどうやるの?っていう感じ。

通常ならお経を読んでいる部分をさて何をして時間まで過ごせばいいのだろう?

なーんの心配もありませんでした。
当家さんがね、故人さんが好きだった 童謡。これを歌ってお別れ会にしたいとちゃんと希望を持ってきてくれました。

当日、20曲近くの同様の歌詞をコピーしたものを20部くらい持参してくれて、集まってくれたみんなと歌い始める。
通常の葬儀のとおり、出棺までに1時間の時間を取らせてもらっていたのでたっぷりと歌う時間もあり。
思い出話をしながら歌を歌う。

もしかしたら葬儀屋さん的には会葬者さんや当家さんが好きなように歌ってお別れをする時間は席をはずすべきなのかもしれない。
でも私と妹は一緒に参加させてもらって一緒に歌った。

ここに私に代替わりしてからのうちの葬儀の原点がある。

当家さんと一緒になって葬儀をつくる。

故人さんが亡くなってから搬送させてもらってから送り出すまで最短で2日。長くても1週間。
お知り合いの葬儀を手伝うこともあるし、そのときが初めましての当家さんだって多い。付き合う時間が1週間以内ではあるけど、最終的には家族の一員として送る。くらい気持ちが入る。これが私たちの送り方。

それでいいじゃない♫  と妹と一緒に笑った。

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