全力プレーとアクシデントとブーイングと

 こんにちは。すっかり夏風邪を引いてしまい、療養中のみんです。

 療養中は基本的にやることがなく、余計なことを考えてしまうことが多いです。今から書く内容もその余計なことなのかもしれません。

 最近のプロ野球を見ているとなにやら不穏な試合が多いような気がします。私が思いつく限りでは、今野投手の梅野選手への死球、阪神戦での京田選手の塁上ブロック、木澤投手の石川選手への頭部死球などが思い付きます。これらのプレーの共通点は怪我が関連しているところです。

 ファンとして応援しているチームの選手が怪我させられた、あるいは怪我しそうなプレーをされた時怒りを感じるのはおかしなことではないと思います。でもSNS上でこんなに活発に議論が起きたり、危険なプレーをしてしまった選手にきついブーイングが起きたりしているのはどうしてだろう?という疑問も個人的にはあります。そこで、これらの件を2つの視点で見てみようと思います。

 今回は事後処理とリスク回避の視点で整理します。

 まずは最近増えてしまっているヤクルト投手陣の死球絡みの問題。高津監督はよく全力プレーの結果、一生懸命やった結果という言葉を使って選手を庇うコメントを出しています。もちろん選手が一生懸命やっていることは百も承知で、プレーの中で不慮の事故が起きてしまう可能性がゼロになることはありません。ただ試合後のコメントとして自陣の選手を優先しているように聞こえる言葉を出してしまうのは事後処理の仕方として疑問が残ります。もちろん裏で当該プレーに関わった選手に対して適切な指導がなされているかもしれないですが、もしそのようなリスク回避をする姿勢があるのならば、それを公に見せるのも代表としての役目なのではないでしょうか。またあんなプレーをされるかもしれないとなると不満を感じるファンも少なからず出てくると思います。

 続いて阪神戦で京田選手が塁上で一塁走者の熊谷選手を塁上でブロックしたプレー。ルール上非常に判定が微妙だったようなので、審判団のしっかりした説明があればもっと納得できたのに…というところは大前提としてありますが、結果的に進路が絶たれて走者側が一方的に不利になってしまい、さらには熊谷選手・京田選手共に怪我のリスクが伴うプレーになってしまいました。過去にも京田選手は似たようなプレーがあったということもあり、SNS上では怒りの声を聞こえてきました。
 ここ隠れている可能性は2つあります。1つ目は本人がこういうプレーをしてしまう癖の危険性に気づいておらず、周りも指摘していない可能性です。周りがもしそれに気付いているなら本人のために注意を促してほしい。周りが気づいていないなら今回のブーイングでなんとか察してほしい。何にしろ危険なプレーは他球団のファンとしては避けてほしいところなので、事後処理として今後こういうプレーのリスクが減るような努力をしてもらいたいです。これについてもヤクルトの死球問題と同様に、今後の対応について指針が明らかになるとファンもスッキリするでしょう。2つ目の可能性は過去に本人が危険性を知る機会があった、あるいは既に危険性を感じている可能性です。この場合は本人の問題なので、ブーイングを浴びるべくして浴びることになるでしょう。

 ここまで長々と整理しましたが、要は起きたことに対してどれだけ真摯に向き合ってその姿勢を外に伝えられるか、ということだと思います。これは選手本人のためだけではなくファンも含めた全ての人間のためです。もちろん危険なプレーをした本人が反省していない場合は論外です。でも私はアクシデントで被害を受けた選手側に心を傾け切れない中途半端なタイプなので、ミスをしてしまった選手が必要以上に潰されないと良いなとも思います。
 気づいたらここまで1550字、長々と失礼しました。

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