ツレヅレ

6
急に晴れて、それで急に夏が終わるのが怖くなったので、もう終わっているかもしれない夏の残滓を捕まえに行った。けれどもそれらはそこら中にまだ残っていてだからついふらふらと歩いてしまった。ひらべったい蜘蛛、後ろ髪で響くはためき、一秒ごとに流れる星、なくなった空、極彩色の爪をまとった花、白くそびえるはちみつの塗られた建物、四角いレモネードを食んでパンチアウト

7
自分の文章を感情分析にかけて遊んでいる。私の文章は暗いなどとよく言われる、うそ、勝手に思っているので、客観的な証左が欲しいというだけの理由。テキストを入力すると、そのテキストが「中立」「ポジティブ」「ネガティブ」「混合」に分類され、その割合が返却される。つまりは「ポジティブ- 0.99」などはとてもポジティブな文章であるということだ。

過去のnoteの文章について見てみたところ、
ポジティブ:3記事
ネガティブ:3記事
中立:3記事
混合:1記事

あら、いいバランス。気になるのはポジティブな文章が過去のものに偏っていることと、それぞれの要素の強さについてネガティブなものは極端に振れていることだけれど。

ここまでは記事単位での分析の話。センテンスごとの感情価(という訳し方がいいのかはわからないけれど)で見ると、圧倒的に「中立」「ネガティブ」が多い。

174行抽出して、
ポジティブ:14
ネガティブ:41
中立:112
混合:7

ふむん、まあわからなくもない。それに比してトータルバランスで見ると何故かバランスが良くなる。ふしぎ。

8
こんなはずではなかったのにな、という思いと、それでもまあよくやっているという思いが、交互に去来する。魚は泳ぐし、鳥は飛ぶ、それではヒトはなにをするのだろう


アニー・ディラード『ティンカー・クリークのほとりで』を読んでいる。底に書かれている風景が今の私からは遠くて、そのことが少し悲しい。

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