2020.10.20

家にいるばかりなので、特筆すべきこともなく淡々と日々が過ぎていく。在宅勤務になって日々の濃淡、例えばそれは帰り道になんの気もなく寄っていた本屋さんであるとか、途中下車して訪れる百貨店であるとか、ギャラリーであるとか、そういったものがごく自然に毎日から失われていっているからだろうと思う。

それ故に小説や漫画とかにすがって生きているというところはある。最近はコトヤマ『よふかしのうた』などを読んだりしている。漫画。いつだって夜は憧れだった。これを読みながら、家の屋根に登ってひたすらに流れ星を追っていたような中高時代を思い出したりする。家を抜け出して、音楽で耳をふさいで遠くまで自転車で走っていたりもした(親にバレてめちゃめちゃに怒られた)。

今なら夜にまぎれてもっと遠くへ行けるだろうか、それとも怖くなってどこにもいけないのだろうか。

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