ツレヅレ

1
引っ越してようやく落ち着いたので図書館に図書カードを作りに行く。図書館というよりかは、図書室といったほうが正しく伝わるような規模の、本当に小さな図書館だ。何しろそういう図書館だから、大抵の読みたい本は取り寄せることになる。

アニー・ディラード『ティンカー・クリークのほとりで』がずっと読みたくて、取り寄せた。すでに絶版になっていて、ネット書店でも古本が高値になっている。同著者の『本を書く』『石に話すことを教える』などはなんとか買い集めて手元にある。いつか『ティンカー・クリークのほとりで』も手元に置けたらいい。

2
網戸に身を寄せてきた虫の腹を眺めていたら一日が終わった。コーヒーが冷めるまで30分。

3
父は本はほとんど読まなかったけれど、私が小学生の時に何を思ってか、当時流行っていたファンタジー小説のパロディを書いては印刷して読ませてきた。最初は少しだけ面白かったけれど、2話くらいから面白くなくなり、3話で物語は止まった。あの物語の子たちはまだ生きているのだろうか。

4
投げ出した砂糖が風に攫われていった。

5
雨宿りすることすら面倒でいくらかの雨を浴びることにした

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