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医者にかかるということ

『最高の老後』という本を読みました。
老年医学専門医(そんな分野が!)のお医者さまの、それぞれが満足な老後を迎え、過ごすにはどうしたらよいのかが書かれた本。
その本の中での「ポリファーマシー」についてのエピソードを読みながら、考えたことを書いてみます。

ポリファーマシーとは。
高齢になると、加齢による身体的・精神的機能の低下とともに複数の慢性疾患にかかり、飲む薬が多くなってきます。多くの薬を飲んでいることにより、薬の相互作用や飲み間違い・飲み忘れ等により正しく薬を飲めなくなることなどから引き起こされる有害事象のことをポリファーマシーといいます。(単に薬が多いことではありません)

これを防ぐためにかかりつけ医、かかりつけ薬局を作ること、お薬手帳を持つことが大事って話なんですが。

その前に、自分がどんな病気を持っていて、どんな薬が必要なのかを自分で理解しておく必要があると思います。が、そのためにはお医者さまからの説明をよく理解できないといけない。話を聞いてもよくわかんないこともあるだろうと思うけど、そんなときに「分からないのでもう一度教えてください」と言えるかどうか。

過去の自分を振り返ると、そんなこと言えないような気がします。私はこれまで医者にかかるときって基本受け身の姿勢で、医者がそういうんならそうだろうな…というスタンスでした。正直、威圧的な医者も多いしね。。。

ありがたいことに、私自身はとても健康体で、妊娠するまで病院に行ったことがほとんどありません。入院もしたことないし、たまにインフルエンザになったとか、コンタクト処方してもらいに眼科に行くとか、歯科検診とか。
症状もわかりきったものだし、処方される薬もだいたい分かっているような感じだと、受け身でも特に問題はありませんでした。

でも、娘が生まれて毎日毎週病院に通って、医師や看護師さんとたくさん話して、病気について自分でも調べて勉強して…受け身ではなくお医者さんや病院と関わる経験をして、「医者にかかる」の概念?が覆されたような感じがしたのを覚えています。それは、娘の担当医の方々が本当に素晴らしく、いつも丁寧に説明をしてくれて、こちらの話しも時間を取って聞いてくださったからに他ならないのですが。(なんなら医者の概念も覆された…小児の先生は優しい人がなるってことなのか?!)
持病を抱えて生きている人にとっては当然のことですよね、きっと。
でも、ずっと健康体だったのに、高齢になっていきなり持病持ちに、とかだと、医師とうまくコミュニケーション取れなくて、希望するような治療ができなかったりとかありそうだよな。


今後、自分や家族が病気になった時は、これまでとは違う医者のかかり方になるだろうな…と思った話でした。

ポリファーマシー全然関係ない・・・(笑)

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