よく頑張ったね
娘が亡くなってからいろんな人に「よく頑張ったね」と声を掛けてもらった。
娘は小さい体で毎日痛みに耐えて生きてきた。
本当に、本当に、よく頑張ったと思う。
でも同時に、こんなに頑張らなければならなかったのは私のせいでは?とも思う。
1回目の輸血はまだNICUに入ってた頃。
医療が発達してない時代なら、娘は6ヶ月も生きてない。輸血がなければ、2ヶ月ちょっとで亡くなってたんだろう。
でも私たちが生きて欲しいと望んだから、何度も何度も点滴や輸血を繰り返して、娘は半年も生きることができた。
ハーフバースデーを迎えるまで生きてくれて、私はとても嬉しかったけど、娘はどうだったんだろう。ただ苦しいのが長引いただけだったんじゃないかな。
娘は頑張った。
でもそれは、私が頑張らせたってことだ。
口に出して言うのは憚られるけど、不自然に繋いでしまった命だったのでは、とも。
もちろん助かる方法があるのに、それを選ばないなんてことは出来なかったし、考えもしなかった。
例えば安楽死が選べる世の中だったとして、それを選ぶことなんて出来なかった。
だけど、どうしても考えてしまう。
私の選択は本当に「娘のため」だったのか。
後悔しても仕方ないし、笑顔をみせてくれた娘が、少しでも「嬉しい」「楽しい」と感じてくれていたと信じるしかないんだけども。
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