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食塩水のお風呂

表皮水疱症は、傷口からの感染予防のためにつねに清潔にしておかなければいけません。
娘は毎日1回午前中にベビーバスでの沐浴と、被覆材の交換をしていました。
沐浴の時間以外は、1日3回飲んでいる痛み止めが効いているのか痛そうな様子はないのですが、沐浴の時間は毎回ギャン泣きです。沐浴の前に座薬の痛み止めを追加で入れてみたりもしましたが、泣き方に変化は見られず・・・あがって軟膏を塗ったり被覆材を貼ったりする間は、ミルクを飲ませて落ち着かせることができるのですが、沐浴の間はそうもいかないので、泣かせたまま被覆材を剥がし傷を洗っていくことになります。(ガラガラもおしゃぶりも徐々に効かなくなりました)
「痛そう」と思ってしまうと傷を触れなくなってしまうので、心を無にして毎日処置をしていましたが、どう考えても痛そうでかわいそうでした。

そんな中、娘の病気が分かった当初、病気に関連する記事やブログを読み漁っていた中に、お湯に塩を入れると傷に染みないという記事を見かけたのを思い出しました。
病院で傷口を洗い流すときに生理食塩水が使われていたので、どうやら生理食塩水と同じ濃度の食塩水のお風呂にすれば染みなさそう。
生理食塩水って浸透圧の話ですよね。理科の実験でやったような気もするけど詳しいことはわからない・・・気になりつつも、悪い影響があるといけないな~と試せていなかったのですが、ものは試しだと挑戦してみることに。

「体液と同じ浸透圧である、0.9%の食塩水」になるように、ベビーバスの容量に合わせて計量した食塩を入れてみました。

すると、お湯につけても泣かない・・・!
もともとお風呂に浸かるのは嫌いではなさそうだったものの、お湯が馴染むまではギャン泣きしていたのですが、食塩水のお風呂だとつけた瞬間から気持ちよさそうに。
ベビーバスの中で全身の被覆材を剥がしていく間は、明らかに気持ちよさそうにトロンとした顔をしている娘。
被覆材を剥がした後は傷口を泡で洗うため、結局ギャン泣きすることになるのですが、温かい食塩水に浸かっている間は至福の表情だったので、その短時間だけでも気持ちよくなれるなら使う価値あるなと思いました。

これを試したのが生後5か月と10日。もっと早く試してあげればよかった・・・その日すぐに5kg入りの食塩を大量に購入し、毎日沐浴の時に入れるようにしました。
皮膚科の受診の時にも食塩を持参し、沐浴時に使ってもらいました。
入院の時などは、いつもと違うサイズのベビーバスを使うので、厳密に0.9%になるように食塩を計量することはできなかったのですが、だいたいこのくらいかな~という量を入れても染みないようでした。


アメリカの表皮水疱症患者会(debra of America)のサイトにお風呂のことが載っていました。https://www.debra.org/how/prepare-bath

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