卒乳できない理由
もうすぐ次男が1歳になる。
長男の時は1歳を境に卒乳したから、次男もそろそろと思っていたんだけど、どうにも踏み切れない。
娘に、もっとミルクを飲ませてあげればよかった。
その気持ちが、次男の卒乳を思いとどまらせているんだろうなと思う。
一時期は直母で飲めていた娘も、最後は経管栄養になった。
哺乳瓶やおしゃぶりを「吸う」力で、口のなかにもたくさん糜爛が出来ていて、悪化しないかずっと心配していたので、経管栄養になったことで哺乳瓶を吸う必要がなくなりホッとしていた。
娘はたまに口をパクパクさせることがあったのに、糜爛ができたら嫌だと思ってミルクを飲ませることはしなかった。
糜爛ができないことが私の中で一番大切なことだったから、「ちょっとくらい飲ませてあげれば」なんて発想がまったく浮かばなかった。
我が子がミルクを吸いたがっているのにあげないなんて、今考えると本当に信じられないんだけど。
なんで飲ませてあげなかったんだろう。お葬式の後、位牌の横にもう飲めないミルクを哺乳瓶に入れて置いたときに、はじめて気付いた。
私はぜんぜん娘の気持ちになって考えていなかったなと思う。「痛そうだ」と思うと何もできなくなるから、敢えて考えないようにしていた。痛みだけじゃなくて、その他の娘の気持ちにも鈍感になってしまっていた。
後悔しても、もう遅いんし、身勝手な考えが嫌になってしまうけど、娘が飲めなかった分せめて次男には、満足いくまで飲んで欲しいなと思ってしまう。
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