パイオニア:鱗を脱ぎ捨てる
まあ勝てんものはしゃーない。
勝てない要因には思い当たる節がある。
鱗デッキはカード1枚とマナを「ただの準備」に使うのだ。
今のパイオニア以下におけるスピードに合わないのだ。
オゾリスならまだマシ。それでもマシ程度で、2手目を無駄に過ごすことを認可するデッキだ、ということになる。
だから、一度鱗にサヨナラを告げる。
して、何握りましょ?
もう、アテはあった。
鱗の時から少しばかり参考にしていた「グルール機体」だ。
鱗を辞めると決めたその日に、大枚はたいてパーツを揃え……揃え……
揃わない。足りない。
拘ると枚数が不足するのだ。
クソ高いことが間違いない土地(ショックランドと変わり谷、キミらのことだ)以外は
・最低限foilで
・出来ればショーケースか日付入り
というこだわりがある。
もうfoilが出てこないとか(スカイソブリンはいい例)ならまあ諦めはつく。
しかし無謀な嵐探しがその時点で1枚足りない。
アレは速攻をつけて殴り出すカードとして必ず必要だ。早急に手立てを考えねばならない。
……身近なところに、嵐探しよりも激安なカードがあった。
結ばれしもの、ハラナとアレイナ。
伝説性とマナコストの都合で積む枚数は考えものだが、カウンターで永続性を与えながら速攻付与である。
嵐探しと被っても、嵐探しの修正を先にハラナアレイナへ当ててからなら、カウンター修正を増やせる。
興奮探しと組み合わせると、賛助をプラスアルファで返礼してくれる。
なんだこの噛み合い。インクのシミの到達と先制もキラキラして見えるぞ。
興奮探しはどうせフィニッシャーと甘く考えて2枚に絞り、カウンターシナジーと同型サイズ差を考えてオゾリス。
よし、これならオリジナリティを残しつつのグルール機体だ。
グルール機体で大会に出る
無茶をしたものとは自分でも思う。
組んで、ろくに一人回しもせず、翌日に大会に出ようというのだから。
でも、パワービートは得意だ。速度感だけだ。
その速度だってハラアレのおかげで似たようなもんだ。
結果、ベスト4。
アレ?
調子に乗って別の大会に出る
どうもオゾリスはやり過ぎだし、やはり準備に1手割くのは美味しくない。
それよりは速攻付与がだいぶ偉い。嵐探しさんの出番だ。売ってる場所がかなり限定されるけど。
カウンターの足りなさは興奮探しを増やそう。どうせ足りないと思っていたところだ。
よし、出陣じゃ。
結果、準優勝。
アレ?
このデッキ強くねえか?
いや、弱いことは一切書いてないんだよ。だからメタの中に位置しているわけだし。
デッキ理解度についてもおおよそ問題はない。なんならガイドで1本記事書ける。たった2回ぶん回しただけだけど、漢気麻雀で役満狙うよりは簡単。
機体というハイパワーアグロをスタンダードで握っていたことはかなり大きいかも知れない。
グランプリでプロポイント貰ったのも機体だったのを考えると、このデッキとの相性は良かったと言える(当時マルドゥバリスタ主体の時代に敢えて機体を使った)。
当面はコレが自分の相棒と言えそうだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?