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MIU 404 一気見(ネタバレあり)

かなり今更ですが、「MIU 404」一気見しましたー!
リアムタイムで見てワイワイしたかったなー笑.

・綾野剛とっても良い。
がまさん(小日向さん)に
「どこで止められた?いつなら止められた?」と問うシーンはグッときたなー。そのあと志摩(星野源)に、
「お前にできることはなにもなかったって伊吹(綾野剛)に伝えてくれ」と。志摩はもちろん伊吹にそれを伝えることはないんだけど…。

殺人も自殺も、ある程度のところまでいってしまうと、
第三者にできる(止める)ことはなにもないんだなと思う。その第三者がなにもできないラインにいくまでに、なにができるか。
でもそのラインって人によって違うから、「これをすれば殺人は起こらない」「これをすれば自殺をしない」って条件ってないんだよね。

がまさんが殺人を犯したことで、伊吹はすごく落ち込んでしまう。
近しい人ほど「自分になにかできたんじゃないか」ってなにもできなかった自分を責めてしまう。

・菅田将暉のスタイリッシュな悪役
ずるいよなー。悪いことしてるのに!絶対悪いのに!
かっこ良く見えちゃうよー笑。

「汚いもん見んようにして、自分だけはきれいやと思てる正しい人ら。みんな泥水に流されて、全部無くしてしまえばええねん」「俺は絶対流されへん」
生い立ちに震災が関係してるのかなって思ったけど、
そういった描写は特に出てきませんでした。

「私はこの人よりマシ」「この人に比べれば私の方が幸せ」とか、そういう気持ち自体が醜くて、でもそれって多少なりとも思ってしまうし、「微塵も思ってません!」って言うことはできるけど、本心なんて他人にはわからない。
「そう思ってしまうのが人間」って、割り切って、きれいな人間なんていないって思えた方が楽だよなー。

人生や幸せを人と比べること自体が間違ってて、人の人生に勝つ(例えば役職とか年収とか)ことよりも、自分の人生を見つける方が難しいなって思います。
でも自分の人生に、自分自身に向き合えなければ、いつまでも幸せってなれないんだろうなー。
自分のことを考えるより、具体的に目に見える人と比べる方が、考える必要もなくて楽だったりするのかも。
人間ホント、楽な方に流されるからね…

人と比べて嫌な気持ちになったときは、
「待て!今私は楽をしている!もっと自分と向き合わないと!」って思うことにしよう…!

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久住(菅田将暉)のこの表情、印象的だったなー。
絶望ともまた違う。「無」というか、なにが起こってるのかわからない表情というか。

最後、過去とか生い立ちを久住に聞いたときに「どんなストーリがいい?」って答える場面がある。自分が何者なのか、どうしてこんなことをしてるのか、結局確信的な部分はわからないんだけど。
「こう思ったからこうした」って理由がないことって悪事の中にもたくさんあるんだろうなーと思う。
自分でもわからないのかもしれないし、他人には到底理解できない。
森博嗣の「馬鹿と嘘の弓」を思い出した。

野木亜紀子さんの脚本って、「正義」について考えさせられるなーと思います。人によって正しいことや正義って違うから、それを理解していないと、ただ「正義=正しい」って思ってると、その正義が人によっては悪であることもある。
そのために法律ってあるんだろうなー。

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