運動麻痺の評価

Brunnstrom Recovery Stage(BRS)=6段階評価で多くの人が使ってる評価指標。
ただ、問題点が3つ
①共同運動=「過剰努力」で不適切な反応が出現するため、積極的なトレーニングが敬遠される。
②下肢は「近位筋」「遠位筋」を単一に評価していし、「Brsの順番に運動が生じる」という固定概念が生まれやすい。
③欧米ではFugel-Meyer Assessment(FMA)が多用されているが、日本ではBrsが主流となったままであり、目的に沿った評価ができにくい。

脳の右半球が損傷
→運動麻痺は左側に出現する
なせかというと
皮質脊髄路が延髄で錐体交叉するから。
「錐体交叉」するのが
約90%の「外側皮質脊髄路」
残りの約10%は錐体交叉をしない「前皮質脊髄路」

「外側運動制御系」=外側皮質脊髄路
 反対側の手や指など精緻運動を制御している。
「内側運動制御系」=前皮質脊髄路、網様体脊髄路
 姿勢調整や歩行に必要な体幹筋や四肢の近位筋の制御をしている。

このことから、Brsでは近位筋や遠位筋を区別するといった評価ができないことが、リスクのあることだとわかる。

脳卒中の総合評価法では
Fugle-Meyer Assessment
Stroke Imparment Assessment Set (SIAS)
など、、、脳卒中の評価法がある。
SIASでは9つの機能障害を評価する項目があり
その中のSIAS-Mは「質的評価」+「MMT(量的尺度)」の組み合わせているものが使われている。

使用する評価法をBrsだけではなく他の評価も取り入れて
使い分けながら、評価をする必要がある。

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