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自由

ルーナは、室内放し飼いうさぎである。

お迎えするときには決めていた。

10代からうさぎと暮らしたかった。

これから10年生きていくと思えた30過ぎに迎えた。
これから10年生きていくために迎えた。

部屋中を自由にぴょんぴょんしているわけなので、
怪我するかもしれない、
何があるか分からないという
リスクはある。

でも、生きている時間、
身体も心も自由でいてほしくて、そうしている。

たまにだが、とんでもないことにはなる。

先日は、木から降りられない子猫のような状態になって、私を待っていた。

それでも、
起こるか分からない心配より、
確実な今このときの自由に
私は重きをおきたい。

いろいろな考え方があって、どれもその子を想ってのことだから、正しい。

私は、ケージ(ハウス)をかじる対策をすることを、
どこか違うと感じるのだ。

そのうち、あきらめてかじらなくなるときく。
でも、いやだということの表現を閉じ込めることにならないか、と。

扉を取って出入り自由なので、ルーナはケージの中が好きだ。
ケージ=牧草と水のある場所、空腹を満たせる場所、
となっている。

私から逃げたいときも、ケージの中。
緊急地震速報が鳴ったときは、私をおいて頑丈な机の下に猛ダッシュ。

―――

安全と、自由と、幸せ。
バランスは難しい。
人によってそれぞれでいい。

ただ、だからこそ、かな。
気づかぬうちに自由を奪い、縛ることは避けたい。


自由とは、与えるものでもある。
目の前のだれかに。
そして、自分にも。

2024.6.18 / 19

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