選択肢が減る
ルーナ(うさぎ)と暮らすようになって、私の生活はシンプルになった。
実家に泊まることはなくなった。
どんなに疲れていても、日付をまたごうと、迷わず帰るようになった。
引っ越すとき、うさぎを診てくれる動物病院をまず探すようになった。
スーパーで野菜選びに困ったとき、ルーナも食べられるものを買うようになった。
彼女の体調が悪いとき、何を取りやめても、自分がフラフラだろうと、病院に連れて行くことが第一になった。
そう、優先順位がはっきりした。
そして、選択肢が減った。
外から奪われるのではなく、
我慢して手放したのでもなく、
気がついたらそうなっていた。
きっと軸ができたんだね。
軸に近いものを選んでいくようになった。
その軸は、守るべきもの、などというのかもしれないけれど、何となく今はしっくりこない。
脳を経由せずに動いてしまう感じ。そのときは少しも迷っていないみたい。
だって、あとで気が付いて、微笑んでしまうのだから。
大きな威力を持つ小さなふわふわと、
彼女に喜んで振り回されている、私自身に。
2023.4.3
選択肢が多いことは大切。
私もその恩恵を受けている。
でも、選ぶこと、迷うことってエネルギーがいる。選んだあとに、不安を伴うことも多い。
選択肢を広げすぎないこと、ときには自ら狭めることも必要ではないかと、最近感じる。
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