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植物園の開発 なにが問題? — No. 1 —

美濃やまびと

京都府立植物園の再開発、

「そりゃなるべく木々は伐採しないほうが良いけど、おしゃれなカフェやグッズを販売するお店もあったほうが良いよね」
「施設の建て替えは必要なわけだし、入り口だって増えた方が入るのにラクでしょ?」

「結局なんで反対してるの?」

そう思っている人も少なくないのではないだろうか。

もっともSNS上でよく見かけるのは「京都府財政が…」といういわゆる財政問題に起因した開発だから仕方ないというような意見なのだが、まずは「京都府立植物園の開発ってどうなってるの?」の記事中で述べているように開発の原因はそこではないことをお伝えしておきたい。

さて、実際のところ「なぜこの計画が反対されているのか」という理由は微妙に伝わりづらい。
というのも、まず計画の内容自体が周知されていないうえ、

そもそも植物園とは何か?


という大前提が共有されていないからだ。

この『植物園の開発 なにが問題?』のシリーズでは、植物園とは何か、守られるべき機能と役割とはなんなのか、ということとあわせて

開発計画のどこがダメなのか?

を具体的に解説していこうと思う。

下の漫画は京都府の資料「北山エリア整備基本計画」と、昨年(2021年)11月に開催された住民説明会での情報などをもとに、開発で懸念されている問題点を中心にまとめている。
後半ではなんでそんなダメな内容になったのか?についても少し触れているので目を通してみてほしい。

まず先に、作中に出てくる植物園の施設「バックヤード 」について簡単に説明しておきたい。

——— 「バックヤード 」とは ———
展示植物の栽培、また絶滅危惧植物の育成・保存をする役割を持つ、植物園にとっての心臓部とも言えるもっとも重要な施設のこと。条件に合わせて適切な場に植物を移動し育成をコントロールするため、苗圃、栽培棚、温室等の各設備がまとまっていることに加え、日当たり、通気性や一定の湿度が保たれるなど安定した緑地環境が必要とされる。


漫画:〈植物園の開発計画、どこがダメなの?なぜそうなった?〉


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さて、ざっくりとではあるが開発計画が生きた植物を扱っている植物園の特性をまったく無視して作られていることが伝わっただろうか。

次回からは実際に京都府立植物園に関わる方々の言葉をもとに、北山エリア整備基本計画の問題点についてもう少し詳しく解説していきたい。