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schoolTakt活用術㉝描くことで学ぶ

絵が大好きな子、どこのクラスにもいますよね。
ご家庭でも「うちの子、絵ばかり描いていて…」と悩む親御さん、いるのではないでしょうか。
絵を描くことは観察力、創造力、手指の力加減や技術などから見ても多くの学びがあります。
私の学級では、絵を宿題にしてもよいことにしていました。
しかし、条件をつけました。それは
「昨日より成長していること」
そのためには、記録をポートフォリオで残していくことが重要です。
スクールタクトで記録を残すというと、タイピングや作図やアニメーションなど重くとらえられがちなのですが、下の画像のように写真で撮って貼ればいいんですよね。
意外と気付いてない方は周りに多いかもしれません。

ただ好きに任せて描いていても、なかなか上達しないものです。
ポートフォリオを作ることで、本人がこれまでの作品を見返して
「いつもここがうまくいかないんだよなぁ」
「今回はここから先に書き始めてみようかな」
と、自分なりの作戦を立てるようになります。
この「分析」と「戦略」は、絵を描くことだけにとどまらず、あらゆる学びで極めて有効な能力だと思っています。

もう1つ、大切なことは「公開すること」です。
友達に見てもらうのは、それだけで全力を引き出してくれます。
全力を出せば必ず成長する。私はそう信じています。
友達からポジティブなフィードバックをもらえれば、さらに嬉しいですよね。
私たち教員もメンターとしてよいところを伝えたり、振り返りを促したり、「もっとこうしてみたら?」というアイデア出しをしたりします。
上の画像のコメント欄にもあるように、コツを話してもらうことで、リフレクションが生まれていますね。

絵って、どうしても誰かと比べられがち。
そうではなくて、その子が昨日よりうまくなっているという事実に、本人を含めてもっと気付いてほしいと思っています。
そういう意味でも、ポートフォリオが見られるのはとても有効です。
自分よりも絵が上手じゃない子の作品を見ても、
「○○ちゃん、前に比べて細かいところまで書ききれるようになったなぁ」
「△△くん、対象を見る視点が成長してるなぁ」
そう感じられる心も育てていきたいですよね。
どの子も成長していて、それ自体が尊い。
そう思えることが、自分自身がいつか壁にぶつかったときに、それを乗り越えるパワーになるのではないでしょうか。


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