【プレミア12】スーパーラウンドGame2:まーたアメリカに

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WBCWBC言うのは飽きたが、またアメリカに負けた(スコア)。

アメリカ代表はいわゆるバリバリメジャーリーガーはいないが、MLB全体でも上位のプロスペクトであるジョー・アデル(LAA傘下)やNPB入りが期待されるマーク・ペイトン(OAK傘下)がいる一方で、ベテランのクレイトン・リチャード(FA)や日本でもおなじみブランドン・ディクソン(オリックス・バファローズ)が参加している。

日本の先発投手は高橋礼。海外勢にはアンダースローを!と毎回国際試合にはアンダースロー投手が参加している(渡辺俊介、牧田和久、高橋の3人)が、先発させてピシャリと抑えた場面を見たことがない。2004年の日米野球、渡辺が当時BOSの手法だったデービッド・オルティズに特大HRを打たれた場面を見て以来、アンダースローの外国人に対する優位性をひとかけらも信用していない自分だが、高橋は記録が残っているアンダースロー史上最速投手(全盛期の山田久志が150キロ投げたかどうかは知らん)と言っても過言ではないので少し期待していた。

結果は4回2失点、高橋は球速のわりに三振が少ないことが気になっていたが、実は球質という面では不安のある投手なのかな?渡辺より10キロ、牧田より5キロは平均して速いが、奪三振率は彼らより低い。球速が140キロ程度のシンカーボーラーという性質を考えると、それこそフライボール革命の餌食なのかもしれない。5回以降は二番手山岡泰輔(オリックス)、四番手大野雄大(中日)が1点ずつ失点した。特に大野はトッププロスペクト、アデルにHRを打たれた。アデルが見れてよかったなと思ったなどとは口が裂けても言わない。

打線は、サードの松田を外し、今大会初めて外崎をサードで起用してきた。侍ジャパンの得点は全て浅村のタイムリー、以上!9回はディクソンに2三振を含む三者凡退で葬られた。ディクソン、シーズン中よりいい投球してたんじゃないか???

日本は極端には使っていないが、相手は守備シフトを積極的に活用している(例:7回の近藤の打球)。日本選手の守備位置が状況と相手打者によって前後しているだけに対して、相手チームは前後左右に野手を配置しているように感じる(実際は日本でも左右打者で微妙に左右に違うはず)。NPBは映像、トラッキングデータ(これ公開されているの?)を含めた資料も多いはずだから各選手のデータが分析されているのだろうが、オーストラリアやアメリカのマイナー選手のデータは揃えにくいのだろうか。いずれにしても、打球角度が低い日本打者には守備シフトが非常に効果的に思える。時々、定位置だったら捕られていたような打球が抜けることがあっても、それ以上に安打性の打球がシフトの網に引っかかっている印象が強い。データを活用しているように見せかけて脳筋野球で世界に挑んでいる侍ジャパンは興味深いが、東京五輪やWBCを見据えるとそれでいいのかという疑問は拭えない。今大会はどうしようもないので、次回以降に期待。

11月14日現在、なんだかんだでベスト4までは到達しました。里崎の予想が当たったね。(動画

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