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私の原点でもある中国語ボランティア

私の中国語の原点はどこだったかなあ?とぼんやり考えてみると、キーとなるポイントが2001年に始めた法廷通訳と2003年に始めた日本語サポートボランティアであったことに気が付きました。

5月23日のライブ配信ゲストの斎藤裕子さんとは、2002年頃に大阪の通訳学校で知り合いました。斎藤さんは以前からも帰国者サポートに携わっていらっしゃいました。

ある日、斎藤さんから「地域で中国人の女性がお腹が痛いので病院に行きたい、通訳をしてほしいという依頼があったので一緒に行ってほしい。」と言われ、それがきっかけで、その中国人の女性の病院へ2人で付き添うことになっていきました。

結局は、その中国人女性は手術をすることになり、診察、手術説明、家族への説明などなど、中国語フル活用で通訳をしました。

その後、その中国人女性の小学校1年生のお子さんが、日本の学校で全く授業についていくことができない事を知り「そちらが問題だ!」ということで、学校側と相談し、夏休み、冬休み、春休み、学校の廊下を借りて一緒に宿題をやったり、国語、算数、絵本を読んだりしていきました。

するとそのうわさが地域の中国人に広まり、日本語を学びに来たり、子供も連れてきて宿題をさせたり、役所や病院に手続きや診察に一緒に行ったり、学校や市からの通知の内容を教えたり、保護者面談会やトラブルや困りごと、様々な問題を解決していくうちに、中国人学習者も日本人ボランティアも増えて、今では大きなボランティア団体になっています。

毎週土曜日には、日本語を学びに大人から子供まで一日中入れ替わり立ち代わりの、日本語教室になっています。今は自粛の期間にはなっていますが、オンラインで活動しています。

ずっと同じ曜日に、そこに行くと誰かが待っていてくれるというのは、外国人にとっても安心できる場所だと思います。

困ったら聞く場所がある、聞ける人がいるというのも、生活していくうえで助かる場所だと思います。

それを自然体で継続してボランティア団体をまとめていらっしゃるのがすごいといつも思っています。

そして何と言っても、出版書籍が多い!(※2015年セミナー開催時)

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中国語を母語とする人のための医療用語・表現集 第4版
介護用語語彙集/学校用語集などなど、中国語を学習したり、医療や介護、学校で必要な方には必須の一冊!

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私は、中国語通訳として一時期「中国人の駆け込み寺」担当もしておりました。中国人から「家を買いたい」「施工にクレームしたい」「工場に侵入された」「両親が警察に捕まった」「祖父が警察に連行された」「夫から暴力を受けた」「離婚したい」「子供を妻に奪われた」「お宝を発見した!?」「今、喧嘩に巻き込まれている」「ビザどうしよう?」「警察に通報したい」など、もっと深刻なものまで…それはそれは急を要するものばかりでした。

お風呂上がった瞬間に、救急隊から「いま中国の方から通報があって通訳してほしいとのことで、そちらに向かっています」と連絡あり、急いで服を着ていると救急車の音が近づいて迎えにくるという…このなんとも言えない感覚…

これをひとつひとつ解決してきたんだなあと思うと、中国語を使えてよかったなあと思います。一つ一つの事件やトラブルに、それぞれ思い出があります。中には、今でもお中元など送ってくる方もいらっしゃいます。

生活の中での言葉はとても助けになります。自分の語学が誰かの役に立てて、喜ばれるというのは何よりも代えがたいものです。

出逢いがたくさんのボランティアですね。そんなボランティアを一時期一緒にさせていただいた斎藤さんを今週ゲストにお招きいたします。

今のボランティアの現状ってどうなんでしょう?
日本語講師でもあるので何かご質問がありましたらどうぞ(^^♪

【日曜夜活!中国語ライブ配信】~日本人が間違いやすい中国語~
5月23日(日)21時よりオンエア!
ゲストに斎藤裕子さんをお招きします。【ご参加無料】
https://www.facebook.com/groups/875855273246376

にほんごサポートひまわり会(HP)↓







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