【デッキ紹介】Voltic Bicorn
ご無沙汰しております。みのるんと申します。
早いもので、昨年からnoteでデッキ紹介を始めて、今回で5デッキ目の紹介になります。
自分の中で、「新デッキを考案する」→「デュエルを繰り返しデッキの精度を上げる」→「noteを投稿する」というルーティーンが出来上がって来ているのを感じます。
さて、ここであまり多くを語ることも無いので、早速デッキ紹介へ行きましょう🚗
※ニューロンのデッキ検索で『#みのるん』と検索するとデッキレシピが表示されます。
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● 今回のエースカード
今回エースに据えたカードは、このモンスターです。
というわけで今回のエースカードは、
アニメ『遊☆戯☆王5D's』にてチーム・ユニコーンのメンバーであるブレオが使用し、2010年4月に発売の『DUELIST REVOLUTION』で収録された光属性・獣族・シンクロモンスターの「ボルテック・バイコーン」です。
このカードは、かなり癖が強い効果を持つのため、存在を知っている方も多いのではないでしょうか。
その効果はこちら。
お互いにデッキの上からカードを7枚墓地へ送るという、「ニードルワーム」もびっくりな効果を持っています。
この効果は、相手によって破壊された場合に発動するため、戦闘によって自ら破壊される事で起動することが出来ます。
この効果を何度も発動することで、相手のデッキを破壊することがこのデッキの勝ち筋になります。
※本来であれば、ここでデッキレシピの公開と行きたい所ですが、まずは、何故このカードに辿り着いたかというきっかけを語らねばなりません…
皆さん、このテーマはご存知ですよね。
環境では、ほぼ全てのテーマに出張として採用され、召喚権を使用しない、所謂『デモンスミス』展開として採用されている犯罪集団です。
その中でも、私が注目したのはこのカード。
ここで私が注目したのは、『悪魔族・光属性モンスター』が全てこのカードを経由することで、『レベル6モンスター』である「魔を刻むデモンスミス」に変身出来るという点でした。
『悪魔族・光属性モンスター』と言えば、このテーマ。
シンクロ期の元祖ソリティアデッキ『魔轟神』です。
また派生として、『魔轟神獣』モンスターが存在します。
「ボルテック・バイコーン」愛好家の方は存じていると思いますが、現在のカードプールに存在する、EXデッキのモンスターを除く『獣族チューナー』全21体の内、6体を『魔轟神獣』モンスターが占めています。
その中で、あるモンスターに目が行きました。
「魔轟神獣チャワ」は、手札から特殊召喚できる『レベル1・獣族チューナー』です。
このモンスターと『魔轟神』モンスターを並べてあげれば、『魔轟神』モンスターを「刻まれし魔の鎮魂棺」に変換して「魔を刻むデモンスミス」を特殊召喚することで、「魔轟神獣チャワ」+「魔を刻むデモンスミス」の2体で、「ボルテック・バイコーン」をシンクロ召喚出来ます。
個人的にこの召喚の仕方は、長年「ボルテック・バイコーン」オタクをしてたからこそ導き出せた展開だと思っているので、かなり気に入ってます。
さて、
ここで焦点になるのが『魔轟神』モンスターにどのカードを選定するか。
「魔轟神獣チャワ」の効果で手札から捨てて、自身の効果で特殊召喚出来るモンスターいないかなぁ…
おっ、ええモンスターおるやん。
どれどれちょっと通販で買ってみるかな…
そんなこんなで、自力で「魔轟神ルリー」を3枚集めた上で、初期DT版「魔轟神ルリー」を3枚購入しました。
誰にもマウントは取らせねぇ👊
● デッキレシピ
かなり遠回りしましたが、デッキレシピです。
紹介した通り、このデッキは「魔轟神獣チャワ」と『魔轟神』モンスターを並べることを最優先としているため、『デモンスミス』+『魔轟神』を中心とした構築になりました。
その他、「ボルテック・バイコーン」が戦闘破壊されに行けるように『壊獣』テーマ。
墓地へ送られて旨みのある「妖精伝記-シラユキ」や「錬装融合」などを採用しています。
● デッキ展開
このデッキは『壊獣』モンスターを多く採用しているため、後攻でも充分戦えますが、先攻を取った際に目指す盤面はほぼ決まっています。
それは「ボルテック・バイコーン」+「永遠の淑女 ベアトリーチェ」です。
この2体を並べることで、「ボルテック・バイコーン」の7枚墓地送りで墓地へ送られて欲しかったカードを「永遠の淑女 ベアトリーチェ」の効果によりピンポイントで墓地へ送れたり、相手の出方に合わせて墓地へ送るカードを変えて、次のターンに備えたりと臨機応変に対応が出来ます。
ではでは、初動の展開と「ベアト」で墓地へ送りたいカードを紹介していきます!
● 必要な手札3枚
「魔轟神獣チャワ」
「魔轟神」モンスター
通常召喚可能なモンスター
必要なカードが多いように見えますが、「魔轟神グリムロ」や「刻まれし魔の詠聖」など『魔轟神』モンスターをサーチする手段が多いため、デッキを回していけば勝手に集まってきます。
『魔轟神』モンスターが「ルリー」の場合、モンスター3体が並んだ状態から展開がスタートします。
1.「魔轟神クシャノ」を通常召喚。
2.「魔轟神獣チャワ」の効果で「魔轟神ルリー」を捨てて特殊召喚。その後「ルリー」の効果で自身を特殊召喚。
3.「魔轟神クシャノ」で「刻まれし魔の鎮魂棺」をL召喚し、そのまま「魔を刻むデモンスミス」を特殊召喚。
4.「デモンスミス」と「ルリー」で「刻まれし魔の大聖棺」をL召喚。
5.「大聖棺」の効果で、墓地の2枚をデッキに戻し「刻まれし魔ラクリモーサ」を融合召喚。その後「ラクリモーサ」の効果で「デモンスミス」を特殊召喚。
6.「チャワ」と「デモンスミス」で「ボルテック・バイコーン」をS召喚。
7.墓地の「デモンスミス」の効果で自身を特殊召喚。その後、「デモンスミス」と「ラクリモーサ」で「永遠の淑女 ベアトリーチェ」をX召喚。
ここまでが展開例になります。
先攻か後攻かで「ベアト」の効果で墓地へ送るカードは変わってきますが、先攻と仮定した際に墓地へ送りたいのは「青い涙の天使」です。
有名なコンボではありますが、X素材の「刻まれし魔ラクリモーサ」を取り除き「青い涙の天使」を墓地へ送ることで、「ラクリモーサ」のバーンダメージに反応して「青い涙の天使」の効果が起動し、デッキから好きな通常罠カードをセット出来ます。
この効果により「逢魔ノ刻」をセットし、「ボルテック・バイコーン」の蘇生や相手が墓地へお触りする効果に対しての妨害として機能させます。
● 相手ターンに墓地へ送るカード候補
優先して墓地へ送りたいカードは主に3枚あります。
1枚目は「妨げられた壊獣の眠り」です。
墓地効果で「壊獣」モンスターを手札に加えられるため、突破困難なモンスターを並べられたり、「ボルテック・バイコーン」の自爆特攻に適したモンスターがいない際に、有効な選択肢になります。
2枚目は「仁王立ち」です。
後攻ワンキルされたくないので入れてます。
墓地効果で「ボルテック・バイコーン」を対象に発動する事で、戦闘破壊による7枚墓地送りを狙いつつ、このターンに受ける戦闘ダメージを回避出来ます。
最後は「トランザクション・ロールバック」です。
後攻を取った際に優先して墓地へ送りたいカードで、「ボルテック・バイコーン」の7枚墓地送りで「逢魔ノ刻」か「トランザクション・ロールバック」のどちらかが墓地へ送られれば、「ベアト」の効果で墓地へ送られなかった方のカードを墓地へ送ることで、「ロールバック」で「逢魔ノ刻」の効果をコピーし、再度「ボルテック・バイコーン」を蘇生、更に自爆特攻という動きが可能です。
● 採用カードについて
ざっと展開を紹介したところで、採用しているカードについて紹介していきます。
● 『デモンスミス』テーマ
『デモンスミス』テーマに着目したもうひとつの理由が、墓地のモンスターをデッキに戻して効果を発動する点です。
これにより「ボルテック・バイコーン」の効果で墓地へ送られたカードをデッキに戻しながら、戦えるようになりました。
仮に自分のデッキが0になった場合でも、ドローフェイズの時点でドロー出来るカードがあれば負けにはならないため、「ディエスイレ」や「ラクリモーサ」の墓地へ送られた場合の効果で1枚でもデッキにカードを戻してあげれば、こちらがデッキ切れで負けることはありません。
『ANIMATION CHRONICLE 2024』で登場した「死霊公爵」も相性が良く、「刻まれし魔の大聖棺」の効果で墓地融合でき、召喚権の追加により手札の「魔轟神獣チャワ」を通常召喚して「ボルテック・バイコーン」のシンクロ召喚に繋げられます。
● 『魔轟神』テーマ
『デモンスミス』の登場で「魔轟神ルリー」に注目が行きがちですが、『魔轟神』テーマは「魔轟神グリムロ」を筆頭に「魔轟神クルス」や「魔轟神クシャノ」の使用感がかなり良いです。
「魔轟神クルス」は墓地から「魔轟神」モンスターを特殊召喚出来るため、「ラクリモーサ」の効果で墓地から回収した後に何らかの手段で墓地へ捨ててあげれば、墓地から「魔轟神獣チャワ」を特殊召喚し、そのまま「ボルテック・バイコーン」のシンクロ召喚へ繋げられます。
この動きは、2体目の「ボルテック・バイコーン」を出す際によくやる動きですね。
「ボルテック・バイコーン」を出すのに全力。
ターン1が無く、墓地にいるだけで、いつでも手札の「魔轟神」モンスターを捨てる事ができるカード。
「魔轟神クシャノ」はステータスが優秀で、『悪魔族・レベル3モンスター』のため「魔界発現行きデスガイド」の効果でデッキから持ってくることで、そのまま『デモンスミス』展開へ繋がります。
「魔轟神ルリー」や「魔轟神クルス」を捨てて手札に加えれば、『悪魔族・光属性モンスター』が手札・フィールドに2体揃うため、「刻まれし魔の詠聖」の墓地効果で「刻まれし魔ラクリモーサ」を融合召喚出来る動きもあるので、覚えておいて損は無いです。
● 『壊獣』テーマ
「壊獣」モンスターは、相手が「ボルテック・バイコーン」の自爆特攻を嫌って守備表示でモンスターを並べてくるため、仕方なく入れました。仕方なくね。
「妨げられた壊獣の眠り」含めて、7枚の『壊獣』カードをデッキに入れており、後攻をとった際には心強い味方になってくれます。
その中でも優秀な「壊獣」モンスターは、「怪粉壊獣ガダーラ」です。
この子は「ボルテック・バイコーン」で自爆特攻した際に一番反射ダメージの少ない『攻撃力2700』で、「妖精伝記-シラユキ」の効果で裏側守備表示にした際に戦闘破壊できる『守備力1600』という健気なステータスの持ち主。
上手く行けば1ターンに3回「ボルテック・バイコーン」に自爆特攻されるので、「ガダーラ」も困惑していることでしょう。
● 墓地へ送られて優秀なカード
展開例の際に「永遠の淑女 ベアトリーチェ」で墓地へ落としたいカードを紹介しましたが、次は「ボルテック・バイコーン」の効果で墓地へ送られて欲しいカードです。
まずは「妖精伝記-シラユキ」です。
「ボルテック・バイコーン」の効果でたっぷり墓地が溜まっており、それらをコストに特殊召喚出来るため相性が良く、自分のターンにはリンク値を伸ばしたり、相手ターンには裏側守備表示にする効果で妨害したりできるため、1枚刺しておくことで対応の幅が広がります。広がりーヨ。
次は「錬装融合」です。
『魔轟神』は順当に手札が減っていく且つ手札が増えれば手数が増えるテーマなので、「ボルテック・バイコーン」の効果で墓地へ落ちることをお祈りして採用しています。
このカードも入れてるか入れてないかで、デッキの展開力に直結していきます。
● その他採用カード
このデッキにおける「一時休戦」の使い所としては、『お互いが受ける全てのダメージは0になる』という点です。
相手のデッキが残り2枚の場合は、このカードを発動し、次のターンをやり過ごすことで勝利でき、また自分のターンにダメージを受けない効果も、自爆特攻するこのデッキでは、反射ダメージで負ける心配が無くなるため、地味に優秀なカードです。
「逢魔ノ刻」に次ぐ2枚目の「ボルテック・バイコーン」の蘇生札です。
あちらが相手が墓地をお触りする効果にチェーンして妨害出来るのに対して、こちらは『光属性モンスター』を特殊召喚した場合に、相手モンスターを選んで破壊する効果を持っています。
「ボルテック・バイコーン」が『光属性』であることがここで活きてきます。
● EXデッキのモンスター
EXデッキのモンスターで紹介したいカードは2枚あります。
1枚目は「トロイメア・グリフォン」です。
「妖精伝記-シラユキ」を使う都合上、リンク値が余ることがあるため採用しています。
墓地から魔法・罠カードをセットする効果を持っているため、「ボルテック・バイコーン」の効果で墓地へ送られたカードの中から好きなカードを選んでセット出来る点がつよつよポイントですね。
「一時休戦」をセットすることが多いです。
2枚目に紹介するのは「巡死神リーパー」です。
お互いのデッキから5枚を墓地へ送る効果。
なんだよ「ボルテック・バイコーン」の仲間じゃん。
ということで、合わせて12枚のカードを墓地へ送る効果を持っているので相性が良いですが、如何せん「ベアト」を優先するため、出番は少なめ。
「ベアト」が禁止になれば、もっと活躍出来るのに…
● あとがき
以上がデッキ紹介になります。
最近の自分が考えるデッキの傾向として、昔使っていたデッキのエースをリメイクした構築が多いです。
「ボルテック・バイコーン」や「CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス」「覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン」など…
自分の好きなカードを強化出来喜ばしい一方で、‘‘過去のリメイク’’という、ある意味の限界を迎えているような気がします。
現行のOCGアニメが放送していないことも要因かと思いますが、やはり今のままではマンネリ化は避けられないため、ランキングデュエルに出場してみたり、オフ会に参加してみたりと新しいことに挑戦して活動の場を広げて行きたいですね。
最後に、「ボルテック・バイコーン」デッキのリメイク元となったデッキを眺めつつお別れです。
このデッキは、通称『土蜘蛛バイコーン』と呼ばれるコンボデッキで、「毒の魔妖-土蜘蛛」が持つ、レベル7のSモンスターが破壊された場合に墓地から特殊召喚し、更に、お互いのデッキから3枚墓地へ送る。という効果に着目したデッキですね。
レベル7のSモンスターと言えば「ボルテック・バイコーン」なので、合わせて10枚のデッキ破壊を狙えるという点に希望を感じ作り上げました。
当時はまだ禁止カードになっていなかった「水晶機巧-ハリファイバー」と「リンクロス」を活用しコンボを実現していたの、今見返してもアホ過ぎます。
実際、どんな動きをしてたかと言うと…
● 必要なカード
「水晶機巧-ハリファイバー」のL召喚
手札に「魔轟神獣ケルベラル」
1.「ハリファイバー」をL召喚し、効果でデッキから「魔轟神クシャノ」を特殊召喚。
2.「ハリファイバー」1体で「リンクロス」をL召喚し、効果で「リンクトークン」2体を特殊召喚。
3.「魔轟神クシャノ」と「リンクトークン」2体で、「毒の魔妖-土蜘蛛」をS召喚。
4.墓地の「クシャノ」の効果で、手札の「魔轟神獣ケルベラル」を捨てて手札に戻す。その後「ケルベラル」を特殊召喚。
5.「魔轟神獣ケルベラル」と「毒の魔妖-土蜘蛛」で、「ボルテック・バイコーン」をS召喚。
わりと無理のない展開方法だったので気に入っていましたが、「リンクロス」が早々に豚箱行きしたため、秒で崩れました。
思えば『魔轟神』=「ボルテック・バイコーン」に結びついているのは、このデッキの影響が大きい。
過去リメイクも良いですが、今度は新規カードに着目してデッキを組みたいですね。
それでは👋