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寝ころべば地球が回る鰯雲

秋の野に臥せて大空を仰ぐと動いているとは見えなかった鰯雲が粛々と進んでいるのに気づく。

その雄大な情景に心を遊ばせていると大宇宙の全てを支配される神の存在と、いと小さき自分との対比をあらためて実感するのである。

ふたたび眼を地上に戻せば、梢で唄う鳥や野の花たちもまた健気に語りかけてきて、明日を思い煩うことの愚さを教えてくれる。

私たちが意識してもしなくても、大自然の摂理は全てみ手の中にあり、私たちもまた神さまの哀れみと恵みによって生かされているのである。

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