博識な人ほど俳句の上達が遅いといわれる理由
内緒ですが、面白いお話しをしましょう。決して他言しないように・・
俳句結社にはいろんな職業や経歴の方が集まっています。それぞれ個性的な方ばかりなのですが、俳句の上達という点ではある傾向があります。
言葉や漢字に詳 しい国語の先生とか俳論・歴史・地理などいろんな知識に長けていらっしゃる博識の方は総じて上達が遅く、学識も乏しくおよそ文芸とは関わりのないような技術系の人のほうが案外はやく上達するのです。
どうしてだと思いますか?
博識な人は自分の知識に頼んだり溺れてしまって十分に感性を働かせることが出来ないのです。難しい漢字や言葉をつかったり、回りくどい凝った表現をしないと気がすまないので、先生が添削されても素直に納得できず、
"自分の表現ではどうして駄目なのか?"
というような質問をして食い下がります。こんな調子では上達もおぼつかないのは当然ですが、本人はそれに気がつかないのです。
では素直に感じるにはどんな訓練をしたらよいでしょうか。
答えは簡単です。知識を捨てればよいのです。
博識の人たちもそのことに早く気がついて、知識を捨てることができるようになると上手になっていきます。でも、大体は気が付くのに随分時間がかかる傾向があります。
幼子たちは大人も驚くほどの感性を持っています。おそらく私たちもそうだったはずです。では、持っていたはずの感性はどこへ行ってしまったのでしょうか。
右脳と左脳の話はよく聞かれると思います。あまり詳しくは知りませんが、左脳が知識・知性を司り、右脳は感性を司るそうです。
左脳は知識を取り込むほどに発達するのでしょうが、右脳は放っておけば少しずつ退化する? のかもしれません。
感性を刺激する訓練を続ければ右脳も復活するはずです。幼子に観念や知識はありません。ただあるのは好奇心と驚きの心(感動する心)です。
あなたは幼子と楽しくお話が出来ますか?出来る人は合格!出来ない人は出来るまで努力してみてください。
これが苦痛なく出来るようになれば合格です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?