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端居して一雨ほしき夕べかな

結婚して子供が産まれ、そしてマイホームを建てた。高度成長期であったから経済的な不安はなかったけれど、教育費や住宅ローンの返済のために働いているようなもの。悪戯に忙しい日々を重ねるだけの人生で満足なんだろうか、黄昏どきになると何となく心が落ち着かず、虚しさが募ってくる。

自分の存在感って一体何なの? 老後はどうなるのだろう。死後の世界は・・・と、次々と不安が襲ってきて気持ちが塞ぐ。

夕端居しながら、そんなふうに悩んだ若かりし頃を回想していた。

星野富弘さんのことをテレビで知って、家族で教会へ集うようになった。聖書の神様を信じるようになってからは、生かされている自分を実感しながら、明日への希望を持って夕日を眺めることが出来るようになった。

ふと我に返るとテレビは琵琶湖の水位低下を警告している。

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