DataSaberチャレンジの記録

●要旨

2021年10月、3カ月の挑戦を終えて無事DataSaberに認定された。
今後チャレンジする人のために、その過程を残しておこうと思う。

●実際に挑戦したスケジュール
だいたい7月中旬~8月中旬の1カ月で技術課題を突破し、
その後9月丸々かけてコミュニティ課題を突破した。
順を追って説明していこう。

●DataSaber挑戦 技術課題編(7~8月)

●そもそも技術課題とは?
技術課題についてはOrd1からOrd10まで10個あり、
純粋なTableau技術課題とディスカッション系の課題に分かれる。
Ord1、3、5、8,9
→技術系の課題。指定の問題を解いていけばいい。
Ord2、4、6、7、10
→ディスカッション系の問題。特にOrd2、4、10は価値観が問われる。
 正解を導くこともそうだが、挑戦過程で他者の意見が聞くのも重要。

正解判定にも1日かかるのでいくつか並行して解いていくことを進める。
また合格するには2~3回挑戦するものだと思った方がいい。
特にディスカッション系は他のApprenticeとスケジュールを合わせる都合上、順番通りには進みづらい。前Ordを解かなくても何とかなるので、
ディスカッション機会を優先すべし。

●各Ord所感と挑戦回数
私自身Tableau使用歴は2年近くあったので、技術について結構自信はあったが、結局どれも1発合格はならなかった。日本語の解釈が難しい問題も
結構あるので頑張ってトライしてほしい。以下、個人的所感。

Ord1 挑戦回数4回 難易度★
初回はメアドを間違えるというそれ以前のミスを犯す
Ord2 挑戦回数2回 難易度★★★★
本来はもっと難しめの沼Ord。内容は面白く、DataSaberに挑戦しないと
この辺りは意識できないだろう。私はディスカッションに恵まれた。
Ord3 挑戦回数 2回 難易度★
沼らなかったが、このデータクレンジング問題(Q11)が一番嫌い。
Ord4 挑戦回数 4回 難易度★★★
KTの「データドリブンの極意」がかなりのヒントになる。良い問題だと思うが、難しい。
Ord5 挑戦回数 3回 難易度★★
これ挑戦した辺りで1回中だるみして燃え尽きる。
Ord6 挑戦回数7回 難易度★★★★★
個人的最難関。KTの動画をみないと文脈が分からないため正解にたどり着けないと思う。
Ord7 挑戦回数3回 難易度★★
KT動画にほぼ正解があるため、理解すればすぐ解ける。勉強になった。
Ord8 挑戦回数3回 難易度★★★
LODを扱うため難度は高め。ただ問題が現実的で一番解いてて楽しかった。
Ord9 挑戦回数4回 難易度★★★★
単純に技術的に難しい。題意は分かるがTableauで計算するのが大変。
Ord10 挑戦回数3回 難易度★★★★★
ある意味一番DataSaberらしい課題。挑戦当時はとあるDataSaberの方が
勉強会を企画していたので、それのおかげで突破出来た。

●突破するための心構え
まずは何も見ずに挑戦し、失敗しよう(笑)その後KTの動画や各種資料で
勉強するのがいいと思う。
私は意地になって独力でやりきったが、この課題は2~3回解いたら他の人とディスカッションするなり答えを見る方が正解だと思う。
自分で睨めっこしてもダークサイドに堕ちがちだし、結局最終試験をきちんと突破できる地力があればよいとKTも言っている。

●参考となるもの
KTの動画 一部Ordは見ないと正解は分からんと思う
KTの本  比較的最近出た良書。被る部分も多い。

●DataSaber挑戦 コニュニティ課題編(9月)

●そもそもコミュニティ課題とは?
DataSaberとして導く力を備えているかを証明するための活動。
組織内(私のような会社員は自社)での活動が求められるため、
業務調整も必要。

●挑戦内容
結局のところこんな感じになった。

・PublicへのViz共有×3(10pt)
→最初にこれに着手した。結局ここで学んだパネルチャートを
 嬉しくなって何回か使うことになった。
・ブログ投稿×6(20pt)
→私はnoteを投稿し、内容は上で作ったVizのtipsが多かった。
 自分の努力でなんとかなりやすい要素でもあり、足りないポイントの
 リカバーに使った。とはいえ内容はオリジナリティのあるものを
 頑張って作ったつもりである。
・組織内勉強会(2人で2回、10pt)
→組織内での勉強会を実施した。Web開催だったので全国向けにやれたのは
 良い経験になった。資料作成も勉強になったし、色々運にも恵まれた。
 ただ自分の喋りに難があると思ったので次回は改善したいと思った。反省
・組織内Viz共有×3(10pt)
→これも普段扱わないデータを題材に3つVizを作った。
 当時は半分趣味のようなVizだったが、後々思わぬ形で業務に生きたので
 色々チャレンジすると良いことがあると思ったのであった。

●突破するための心構え
師匠曰く、途中で脱落する人はコミュニティ活動とのことだった。
その理由は今ならわかる。業務との両立が大変だからである。
出来れば先に済ませた方がいいか、私の怠惰な性格では無理でした。
その分、得るものは大きいので計画的に進めるといいと思う。

●DataSaber挑戦 最終試験(10月)

最終試験はこれらを全て突破したうえで挑む必要がある。
師匠も自身もそれなりの時間拘束されるので
スケジュール調整は気を付けた方がいい。私は挑戦最後の日曜日に
滑り込み受験できたが、師匠も人間なのでいつでもできるとは限らない。

●完走した感想

元々Tableau初心者ではなく自社内の簡易DataSaberにも認定されてたので、ちょっと背伸びすればどうにかなると思ってたが、そんなことはなかった。
大分辛い思いをしたが、非常に良い経験になった。

人間不思議なもので、いざDataSaberに挑むすると今までTableauで
やれてなかったことに挑戦したくなり、結果技術的にも結構成長できた。
今までTableauをアドホックな分析に使うことが多く、
今回ダッシュボードをたくさん作れたのはいい経験になった。
挑戦するうちに美しいVizづくりへの執念が湧いてくるから不思議である。

またつよつよDataSaberやApprenticeとの交流は刺激的だった。技術的な課題は最低限の足切りみたいなもので、DataSaberチャレンジの本質はこっちなんじゃないかと思う位である。
かなり厳しい挑戦になる一方、交流はモチベーションアップにも繋がるので
積極的に色々な方に絡みにいくのをおすすめする。

というわけで今の心境としては「俺はつよつよTableau使いとして認定されたぜ!!」というよりも「これからつよつよTableau使いになれるよう、日々頑張らないとな。。」って感じです。

チャレンジの過程でお世話になった方に感謝しつつ、これからも発信を続けTableauコミュニティに還元できたらと思います。



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