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シャガールに木版画を学ぶ

先日娘と一緒に釧路市芸術館で開催されていた「ヨーロッパ近代絵画の巨匠たち」を見に行ってきました。モネ、ルノワール、セザンヌ、ピカソ等々、絵画に詳しいわけでない私でも知っている巨匠たちの絵画などが釧路に来ているということで珍しく足を運びました。

19世紀~20世紀の頃の美術は写実からより自由な(個性的な)表現に変わっていった時代なのでどの作品も見ていて「面白い」という表現が似合う作品ばかりで「こんな表現の仕方もいいよね~」などと感心しながら見てきました。

中でも特に私に刺さったのがマルク・シャガールの木版でした。実は数年前から木版画には興味があってやってみたいとは思っているものの、よい表現方法が浮かんでこないでいました。そんな中シャガールの作品は思いがけず良い出会いとなりました。楽しげな色づかいと重ね具合、挿し絵のような重くない雰囲気がとても面白く、娘に頼んで最後にもう一度見に戻ってしまったくらいです。
このシャガールの作品のお陰で帰りの車の中では想像が膨らみ、作ってみたい版画作品の構想がいくつかできたので、この冬あたりにはやり出しているかもしれません。(まあ、版画は完全素人なので、最初は失敗しそうですが…)

ちなみに、娘はアンリ・マティス晩年の切り絵の作品(『ジャズ』20点組)を見てとてもやる気になっていました。色づかいや配置などマティスならではの表現の素晴らしさがあるわけですが、子どもがパッと見た瞬間に「これなら私にもできる!」と思ってしまうことも想像できます。果して娘の作品がどうなるかはわかりませんが、7歳の子どもに「芸術ってこんなにも自由なんだよ」、「あなたもやってごらん」と教えてくれたマティスに大変感謝しています。

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