見出し画像

私と電動車いす

あっという間に3月。寒暖差が激しくて身体中の痛みが酷い季節になってきた。また少しずつコロナの中でも生活していけるように工夫しながら対策がとられたりマスクをしなくても大丈夫という声や学校等では給食が黙食じゃなくても大丈夫なように動きがあったり。

以前にも記事に何度か電動車いすの事や業者さんの事に触れたけど今回は電動車いすについて少し詳しい話と私の場合の話、電動車いすを通して私の視点が変わった話をしようと思う。

電動車いすはほとんどがそのユーザーに合わせたオーダーメイドが多い。そもそも電動車いすは種類があってハンドル型(シニアカー)、簡易型、標準型の3つがよく見るタイプ。ハンドル型については高齢の方が使っている事がほとんどだと思う。そして簡易型、標準型それぞれにメリット・デメリットがある。
まず簡易型。大きな特徴でメリットは自走式車いすにバッテリーを積んでジョイスティック(棒状のレバー)で操作出来る物。もちろん自走式車いすがベースなのである程度折り畳み可能で場所をとらないのもメリット。バッテリーは予備を持ち運ぶ事もでき、充電がなくなった時には簡単にどこでもバッテリーの心配をする必要性が少ない事。デメリットは座位保持等が取り付けにくい、ティルト・リクライニングが出来ない物がほとんど。
次に標準型。標準型の大きなメリットは何より使用する方の体に合わせて作る事ができ、使用目的やニーズで完全オーダーメイドのようなカスタマイズが出来たり使用する方の体の状態を選ばない事だと思う。デメリットは何より重い、場所をとる、充電がなくならないよう気にかける必要がある事。

電動車いすを選ぶ時は専門的な知識がある人に見てもらって、実際に使う方の体の状態によって座位保持が必要か、ティルト(座位のまま後ろに倒れる→お尻の圧を逃がす除圧が出来る)やリクライニング(背もたれのみが倒れる→休みたいタイミングで場所を選ばず休憩可能)が必要か等利用目的もふまえて長時間使用してより体に合う物を選ぶ。標準型でも【特別補装具】というものになるとそれぞれの都道府県の審査が必要になる。そして電動車いすがきちんと操作可能かどうかの判定はどの電動車いすのタイプでもあると思う。

ちなみに私の使用している電動車いすは標準型で座位保持付きティルト&リクライニングが出来る物。場所の問題等ふまえ簡易型と迷ったが専門職の方から見てこの標準型が適してると言われ紹介してもらった業者さんに作ってもらった。左側が全体的に弱いので握力もほぼなくベルトを自分で付け外しが出来ない問題に対して「飛行機のベルトみたいだったら自分で出来るのに…」とぽろっと言った私の言葉を業者さんは覚えていてスライドで外して付ける時はマグネットという留め具にベルトをカスタムしてくれたり。ティルト&リクライニングの操作する部分が難しい問題にはスイッチボックスという物で操作の全てをボタン式にしてもらった。

…と色々と難しい話はここまでにしておき、
最近あった事で自分の視点が変わったと気付いた出来事で嬉しかった事がある。
道を走行していると子ども達が見てくるがだいたいが物珍しさ等がほとんど。でもたまに「かっこいい!」とか「自動で動いてる!」等言ってる子もいて。子ども達から見える世界は見た事ない物や人で溢れていて【かわいそう】等というレッテルがなかったりもする。知らない事に興味を持つ事、知りたいと思う事は良い事だから正しい知識を生の声を届けたくなる。知らない=怖いではなく、知らない=知りたいになってほしい。子ども達が知りたい!と言える社会であってほしいと思うけど暗黙の了解みたく知らない事は恥ずかしい事、知らない物事は近付かない方が良い事、周りに自分の気持ちを表現する事がタブーとされていて子ども達が大人が決めた枠の中で生きづらそうにしていると感じてしまう。

電動車いすを通して私は知らない世界はたくさんある事、大人も知っているようで知らない事がたくさんある事、知らない事は全く恥ずかしくない事を子ども達に伝えていきたいと思った。興味を持ったり知りたいと思った瞬間が学びのチャンス。それが今後の未来に役立つ情報。

コロナで更に生きづらさが増した今、私は電動車いすを通して子ども達が自分を押し込めていると痛感してそれと同時に自分が電動車いすに乗っている事を誇らしく感じられるようになった。かっこいいでしょ!これで私もみんなと同じようにたくさん移動出来る。
後ろめたい気持ちはなくなっていた。電動車いすに乗って出掛けると子ども達だけでなく大人でさえ見てくる事も多い。「かわいそう」と言われた事もある。でも電動車いすだから1人で行動出来るようになったり【移動の自由】を手に入れる事が出来て全くかわいそうではない。不自由や人と見た目が異なる事はかわいそうではない。かわいそう、等自分で人にレッテルをはったり色眼鏡で物事を見てる方がかわいそう。

色々な事に対して色眼鏡を通して世界を見るのではなく目の前の人をその人としてみる、知らない事や分からない事があるのは恥ずかしくなく身近でなければ当たり前くらいだから相手に教えてほしいと伝える事も大事だと思う。

全ての事にありがとうの気持ちを…🍀


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?