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足立実の『ひと言』第16回 「支部方針討議の参考意見十項」 1984年10月10日

 定期大会を前に、各支部で過去一年の活動を総括し今後一年の方針を定める。キチンとやれば一歳づつ成長し、チャンとやらないと成長できない。幼稚のままでは職場の労働者の生活と権利を良く守れない。
 以下、支部討議の際参考にしてほしい。
一 去年どういう方針を立てたか、もう一回読んでみよう。
二 方針がどう実現したか。成果を確認し成果の原因をしっかりつかもう。
三 方針のなにができなかったか。その原因はどこにあったかをつきとめよう。
四 支部の活動が方針に沿って進まなかったならば、方針が実際に合っていなかったのか。方針は良いが努力が足りなかったのか。どうすれば良かったのかをはっきりさせよう。
五 過去一年の支部活動の中から、これは大事だという教訓を出し合おう。
六 今後一年、職場で生活と権利を守るために、何を獲得するかを出そう。
七 支部の長所と短所はなにか。長所を伸ばし短所を減らし、組織を強化するためにどうするか。具体的にきめよう。
八 一つの支部が一つの新らしい支部をつくる方針をだそう。
九 地域共闘の強化、全国人民の闘いに支部がどう取りくむかをきめよう。
十 結局はやる気の問題。私たち組合員のやる気を高め、闘志を強め、必勝不敗の団結と行動力をつくるために、具体的な計画を立てよう。(実)

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筆者の所属した東部労組は10月に各支部の定期大会を開催するのが通例となっている。

支部の定期大会を開催するにあたって、その活動の総括(注)の軸についての指針を提起している。

前半は一年間の活動の良かった点や悪かった点をだしあって教訓にすることを述べている。

圧巻なのは八と九で、組織拡大のため「一つの支部が一つの新らしい支部をつくる方針をだそう」と提起し、また「地域共闘の強化、全国人民の闘いに支部がどう取りくむかをきめよう」と地域共闘、全国団結にも取り組もうと訴えている。

そして、「結局はやる気」だとまとめている。

ちなみに管理人の座右の銘は「総括なきところ前進なし!」である。

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注・総括【そうかつ】

政党、労働組合、学生団体などが一つの闘争を行った段階あるいは大会の時期などに、それまでの活動をしめくくる意味で成果や欠点を明確にさせること。

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